ストレングスファインダー実行力資質群の「もったいない使い方」

ストレングス全般

頑張っているのに、なかなか成果につながらない…。
自分の「実行力」が、時々意図しない方向に進んでしまう…。

そんな風に感じることはありませんか?
これは、パワフルな才能を持つあなただからこその悩みかもしれません。

💡この記事でわかること

✅ 実行力資質群によくある「もったいない使い方」

資質別「もったいない使い方」とコントロールのヒント

「実行力」を本物の強みへ変えるための第一歩

あなたの素晴らしい「実行力」を輝かせるためのヒントを、一緒に見つけていきましょう。


実行力資質の強み、なぜ裏目に?そのメカニズム

ストレングスファインダー(クリフトンストレングス®)の「実行力資質群」。
これは、物事を前に進めるための素晴らしい才能です。

しかし、時にはそのパワフルな強みが、意図せず「もったいない使い方」になってしまうことも。
なぜそんなことが起こるのでしょうか?

ここでは、そのメカニズムの入り口を一緒に見ていきましょう。

なぜ実行力資質は空回りしやすい?他の資質群との違い

「実行力」資質群の素晴らしいところは、何と言ってもその「行動力」です。

この力は、スピーディーに物事を進める上で大きな強みとなります。
一方で、例えば「戦略的思考力」資質群はじっくり考えることを得意とし、「人間関係構築力」資質群は人との調和を大切にします。

「実行力」資質群には、「実行して物事を前に進めようとする」パワフルな傾向があります。
他の資質群と比較すると、この傾向が時として「もったいない使い方」につながることも…。

💡実行力資質群の「もったいない使い方」の例

計画や状況確認を十分に行う前に、行動することを優先しすぎてしまう

周囲との足並みが乱れ、意図せず「衝突」を生んでしまう

すぐに結果が出ることを求めるあまり、大切なことを見過ごしてしまう

大切なのは、こうしたご自身の行動のクセや傾向に「気づく」ことです。
それが、強みをより良く活かすためのスタートになります。

「もったいない使い方」とは?実行力資質のベースメント

さて、この記事で触れている「もったいない使い方」。

これは、あなたの素晴らしい強みが裏目に出てしまう状態のこと。
ストレングスファインダーでは、「ベースメント」と呼ばれるものです。

「ベースメントって何だろう?」
せっかくの才能裏目に出るのはもったいない

そう感じた方は、以下の記事で「ベースメント」について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
>> ストレングスファインダー上位資質は”強み”じゃない?|才能を真の強みに変える3ステップ

この記事では、実行力資質群が陥りやすい「もったいない使い方」に焦点を当てていきます。

ご自身の傾向に「気づく」ことは、あなたの素晴らしい実行力をより良い方向へ導くための、大切な第一歩です。
自分のパターンを知ることで、意識的に行動を選べるようになりますからね。

では、具体的にどんな「もったいない使い方」があるのか。
次のセクションから一緒に見ていきましょう。


【実行力9資質別】「もったいない使い方」改善のコツ

ここからは、実行力資質群の9つの才能それぞれについて、よくある「もったいない使い方」と、それを改善するためのヒントを一緒に見ていきましょう。

より詳しい解説は、それぞれの資質の個別記事で深く掘り下げています。
ぜひ、そちらも参考にしてください。

【達成欲】成果への渇望が裏目に?

「達成欲」は、何かを成し遂げたい、やり遂げたいというエネルギッシュな欲求を持つ才能です。
目標に向かって突き進む力は素晴らしいですよね。

ただ、やり遂げたい気持ちが強くなりすぎてしまい、時に周りが見えなくなることも。

💡「達成欲」のもったいない使い方と改善ヒント

  • ついやりがち
    • 結果を急ぐあまり、プロセスや周りの人を置き去りにしてしまう
    • 多くの成果を出すことを追い求め、自分も周りも疲弊させてしまう
  • コントロールのヒント
    • 時には立ち止まり、周りの人と目標や進め方を共有ましょう
    • 「完了」の満足感だけでなく、途中の頑張りも認めてみましょう

「達成欲」について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご確認ください。
>> 【達成欲】ストレングスファインダー資質解説|特徴と活かし方


【アレンジ】柔軟性がアダに?

「アレンジ」は、多くのことを同時に、柔軟かつ効率的に進めるのが得意な才能です。
変化にも強く、テキパキと物事を処理する力は、周りからも頼りにされることが多いでしょう。

しかし、効率を求めるあまり、変更が多く、周りを混乱させてしまうかもしれません。

💡「アレンジ」のもったいない使い方と改善ヒント

  • ついやりがち…
    • 次々と新しいことに手をつけてしまい、収拾がつかなくなる
    • 頻繁な方針変更で、周りを混乱させてしまう
  • コントロールのヒント
    • 「今一番大切なこと」を見極める時間を取りましょう
    • 変更を加える際は、その理由や影響を周りに伝えましょう

「アレンジ」について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご確認ください。
>> 【アレンジ】ストレングスファインダー資質解説|特徴と活かし方


【信念】強い思いがカベに?

「信念」は、ご自身の持つ深い価値観や信条を何よりも大切にする才能です。
その一貫した姿勢や情熱は、周りに大きな影響を与えることもありますよね。

ただ、その揺るがぬ思いが、時に他者との衝突につながってしまうことも。

💡信念」のもったいない使い方と改善ヒント

  • ついやりがち…
    • 自分の考えややり方が絶対だと信じ、他者の意見に耳を貸さない
    • 良かれと思っていても、結果的に孤立してしまったり、周囲と衝突してしまったりする
  • コントロールのヒント
    • 相手の意見も「選択肢のひとつ」として受け取り、どう組み合わせられるかを考えてみましょう
    • 対立を感じたら、一緒に「最終ゴール」を再確認・再設計してみましょう

「アレンジ」について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご確認ください。
>> 【信念】ストレングスファインダー資質解説|特徴と活かし方


【公平性】ルール重視が行き過ぎ?

「公平性」は、すべての人を平等に扱い、一貫したルールや基準を大切にする才能です。
その公正な姿勢は、多くの人から信頼される基盤になりますよね。

ただ、ルールを重んじるあまり、融通が利かないと見られてしまうことも。

💡「公平性」のもったいない使い方と改善ヒント

  • ついやりがち…
    • ルールを絶対視し、例外や個別の事情を考慮しない
    • 「正しさ」を重視するあまり、人の感情への配慮を欠いてしまう
  • コントロールのヒント
    • ルールの背景にある「目的」や「思い」に立ち返りましょう
    • 時には相手の状況に「寄り添う気持ち」を意識しましょう

「公平性」について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご確認ください。
>> 【公平性】ストレングスファインダー資質解説|特徴と活かし方


【慎重さ】考えすぎで動けない?

「慎重さ」は、行動する前にリスクを予測し、注意深く計画を立てる才能です。
その力は、大きな失敗を未然に防ぐのに役立ちます。

しかし、その慎重さが、行動のブレーキになってしまうことがあります。

💡「慎重さ」のもったいない使い方と改善ヒント

  • ついやりがち…
    • 「もし失敗したら…」と考えすぎて、一歩を踏み出せない
    • 準備に時間をかけすぎて、チャンスを逃してしまう
  • コントロールのヒント
    • 「どこまでのリスクなら許容できるか」事前に決めておきましょう
    • 「まず小さなことから」試してみる勇気を持ちましょう

「慎重さ」について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご確認ください。
>> 【慎重さ】ストレングスファインダー資質解説|特徴と活かし方


【規律性】完璧主義がアダに?

「規律性」は、物事を秩序立てて、計画通りに進めることを得意とする才能です。
その整った段取りや予測可能な行動は、安定感と効率性を生み出します。

ただ、その「きちんとしたい」という思いが、時には柔軟性を欠いてしまうことも。

💡「規律性」のもったいない使い方と改善ヒント

  • ついやりがち…
    • 手順や計画にこだわりすぎて、行動が遅れてしまう
    • 予想外の変更や突発的な事態に対して、ストレスを感じてしまう
  • コントロールのヒント
    • 目的と優先順位を明確にし、成果にフォーカスしましょう
    • 変化には成長のチャンスがあると捉えてみましょう

「規律性」について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご確認ください。
>> 【規律性】ストレングスファインダー資質解説|特徴と活かし方


【目標志向】ゴールだけ見てない?

「目標志向」は、明確なゴールを設定し、そこに向かって一直線に進む才能です。
その集中力と進むべき道を捉える確かさは、多くの場面で達成へと導くエネルギーとなります。

ただ、ゴールを見据えるあまり、足元や周りが見えにくくなることも。

💡「目標志向」のもったいない使い方と改善ヒント

  • ついやりがち…
    • ゴールのことばかり考え、プロセスや周囲への配慮が疎かになる
    • 柔軟な変更や創造的なアプローチを受け入れられなくなる
  • 試してみて!コントロールのヒント
    • ゴールまでの道のりに、小さな「中間目標」を設定しましょう
    • 時には立ち止まり、プロセスでの学びにも価値を見出しましょう-

「目標志向」について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご確認ください。
>> 【目標志向】ストレングスファインダー資質解説|特徴と活かし方


【責任感】抱え込みすぎ注意!

「責任感」は、一度引き受けたことは、最後まで粘り強くやり遂げようとする誠実な才能です。
その真摯な姿勢は、周囲からの厚い信頼につながっていることでしょう。

しかし、その強い責任感が、時に自分自身を追い詰めてしまうことも。

💡「責任感」のもったいない使い方と改善ヒント

  • ついやりがち…
    • 「自分がやらないと」と抱え込みすぎて、キャパシティを超えてしまう
    • 助けを求めたり、断ったりすることに強い抵抗や罪悪感を感じやすい
  • 試してみて!コントロールのヒント
    • 信頼して任せることも「責任を果たす」ひとつの形と捉えましょう
    • 自分の「限界を伝える勇気」も時には必要だと考えましょう

「責任感」について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご確認ください。
>> 【責任感】ストレングスファインダー資質解説|特徴と活かし方


【回復志向】問題発見の達人?

「回復志向」は、問題を見つけて解決し、物事を元通りにするのが得意な才能です。
その問題を見抜く力と修復力は、多くの困難な状況を改善する力になります

ただ、問題点に目が向きすぎるあまり、視野が狭くなってしまうこともあるかもしれません。

💡「回復志向」のもったいない使い方と改善ヒント

  • ついやりがち…
    • 「できていないこと」や「問題点」ばかりに意識が集中してしまう
    • 過去の失敗やネガティブな側面に、気持ちがとらわれやすい
  • コントロールのヒント
    • 課題と同時に、うまくいっている点や小さな成功も意識しましょう
    • 失敗から学び、次に活かす“前向きな力”として使っていきましょう

「回復志向」について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご確認ください。
>> 【回復志向】ストレングスファインダー資質解説|特徴と活かし方


まとめ:あなたの実行力を、真の強みへ

この記事では、実行力資質の「もったいない使い方」と、才能を活かすヒントをご紹介しました。

もしかしたら、「自分のことだ…」とドキッとした場面もあったかもしれませんね。
でも、大切なのは、まずご自身の行動のクセや傾向に「気づく」ことです。

そして、その「もったいない使い方」のパターンを理解し、意識して行動を選べば、あなたの実行力はさらにパワフルな強みになります。

今回お伝えしたヒントの中から、まずはひとつ、試せそうなことから取り組んでみてください。
小さな変化が、大きな自信へとつながりますからね。

あなたの「実行力」は、ご自身だけでなく、周りの人にも、素晴らしい形で貢献できる可能性を秘めています。
その才能を信じて、一歩ずつ、あなたらしい強みに育てていってください。

Use your strengths to be yourself.
~強みを活かして、あなたらしい人生を~


▼全34資質 解説記事一覧はこちら▼

実行力 影響力
人間関係
構築力
戦略的
思考力
達成欲 活発性 適応性 分析思考
アレンジ 指令性 運命思考 原点思考
信念 コミュニケーション 成長促進 未来志向
公平性 競争性 共感性 着想
慎重さ 最上志向 調和性 収集心
規律性 自己確信 包含 内省
目標志向 自我 個別化 学習欲
責任感 社交性 ポジティブ 戦略性
回復志向 親密性

補足:名称について

『ストレングスファインダー』は長年親しまれてきた名称ですが、現在は開発者の名を冠した『クリフトンストレングス®︎』が正式名称として使われています(提供元は変わらずGallup社)。

診断内容や考え方は同じものです

この記事では、広く知られている『ストレングスファインダー』という言葉を用いますが、現在の正式名称は『クリフトンストレングス®︎』である点をご理解いただけますと幸いです。

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