ストレングスファインダー(クリフトンストレングス®)でご自身のTOP5を知ると、 次に気になるのが「下位資質」かもしれませんね。
「下位資質って、自分の弱みなのかな?」
「自分にはどんな才能がないんだろう…」
そんな不安が、頭をよぎるかもしれません。
でも、その捉え方には少し誤解があるかも。
この記事で、「下位資質」の本当の意味と、それを知る価値について一緒に見ていきましょう。
💡 この記事でわかること
✅ ストレングスファインダー「下位資質」の正しい意味
✅ 下位資質を知る3つのメリット
✅ 下位資質との上手な向き合い方のヒント
下位資質は弱み?SFホントの意味【誤解解消】
「下位資質=弱み」は間違い!本当の定義とは?
まず、大切なことからお伝えしますね。
ストレングスファインダーの「下位資質」は、「弱み」や「欠点」ではありません。
これは、多くの方が誤解しやすいポイントです。
ここで、言葉の定義を少し整理してみましょう。
💡 言葉の定義を知っておきましょう
✅ 資質 (Talent)
無意識に繰り返される思考、感情、行動のパターン(才能のタネ)
✅ 強み (Strength)
才能に投資し、常に完璧に近い成果を生み出せる能力
✅ 弱み (Weakness)
成果を出すうえで妨げとなるもの
この定義の通り、「下位資質」は、その才能のタネが上位ほど「自然には」力を発揮しにくい、というだけ。
決して、その能力が全くないという意味ではないですからね。
エネルギーを注ぎにくい?下位資質の正しい捉え方
では、「下位資質」をどう捉えれば良いのでしょうか。
それは、「意識してたくさんエネルギーを使わないと、上手く活用しにくい資質」と考えると、イメージしやすいかもしれません。
利き手ではない方の手を使う感覚を、想像してみてください。
例えば右利きの方が左手でサインをする時、すごく意識を集中させないと、綺麗には書けませんよね。
そして、右手で書くよりもずっと疲れるはずです。
下位資質を使う感覚は、これに少し似ています。
頑張ればできることもありますが、上位資質のように自然体では難しく、エネルギーを消耗しやすいのです。
💡 下位資質のポイント
下位資質は「能力がない」のではなく、「自然に使えるエネルギー量が少ない」資質と理解しましょう。
この「エネルギー量の違い」という視点が、下位資質と上手に付き合っていくための大切なカギになります。
無理な克服は不要!下位資質と上手に付き合うコツ
「それなら、頑張って克服すべき?」
そんな疑問が湧くかもしれませんね。
でも、私は「必ずしもその必要はない」とお伝えしたいです。
もちろん、仕事で最低限必要なスキルなら、ある程度の訓練は必要です。
しかし、多くの場合、下位資質を無理に伸ばそうとするのは、あまり効率的とは言えません。
むしろ、少ないエネルギーで使える「上位資質」を磨くことに集中するのがおすすめです。
その方が早く成果も出ますし、何よりご自身の喜びにつながりますからね。
💡 大切なのは「克服」ではなく「マネジメント」
「欠点だから直さなきゃ!」ではなく、「自分にはエネルギーを使いにくい部分があるんだな」と、客観的に受け止めてみてください。
その具体的な方法については、この記事の後半で詳しく触れていきますね。
なぜ知るべき?下位資質を理解する3つのメリット
下位資質の本当の意味、少し見えてきましたか?
「弱みではないなら、あまり意識しなくても良いのかな?」と感じるかもしれませんね。
でも実は、下位資質を知ることには、あなたの可能性をさらに広げるメリットがあるんです。
知ることで、もっとラクに、もっと自分らしく輝けるヒントが見つかります。
ここでは、3つのメリットをご紹介しますね。
メリット1:エネルギー管理が上手になる(自己理解)
下位資質を知る一番のメリットは、「自己理解」が深まることです。
特に、自分のエネルギーがどんな時に消耗しやすいか、客観的に把握するのに役立ちます。
「なんだか分からないけど、この作業はすごく疲れる…」
「こういう状況だと、どうしても集中力が続かない…」
そんな風に感じることの原因が、下位資質にあるのかもしれません。
自分のエネルギーが切れやすいポイントが分かれば、事前に対策を考えられますよね。
✅ エネルギーを消耗しやすい作業は、時間を区切る
✅ その作業が得意な人に、思い切って頼る
こんな工夫で、必要以上の頑張りを手放し、ストレスを避ける手助けになります。
そして、貴重なエネルギーを、「上位資質」を活かすことに使えるようになるはずです。
メリット2:チームの協力関係が深まる(他者理解)
下位資質への理解は、周りの人たちへの理解を深めることにもつながります。
「自分には難しいことなのに、あの人は簡単にやっているなぁ」
そのように感じる場面はありませんか?
それは、相手がその分野の資質を「上位」に持っているからかもしれません。
自分がエネルギーを注ぎにくい領域を知ることで、他者の持つ「異なる才能」の価値を、より素直に認められるようになります。
「この部分は、〇〇さんの力を借りるのが良さそうだな」と思えるようになると、チームでの協力がもっとスムーズになるはずです。
メリット3::「できない自分」を責めなくなる(自己受容)
苦手なことや、上手くいかないことがあると、私たちはつい自分を責めてしまいがちです。
「もっと努力しないとダメだ」
「どうして自分はできないんだろう…」
しかし、下位資質について理解すると、「これは能力の問題ではなく、単にエネルギーを注ぎにくいだけなんだ」と、客観的に捉えられるようになります。
もちろん、必要な努力を否定するわけではありません。
でも、「できないこと」に対して、過剰に自分を責める必要はないのです。
そう気づけるだけで、心が少し軽くなりませんか?
💡 下位資質を知るメリットまとめ
✅ エネルギー管理が上手くなる(自己理解)
✅ 協力関係を築きやすくなる(他者理解)
✅ 自分を過剰に責めなくなる(自己受容)
下位資質を知ることは、自分を否定するためではありません。
むしろ自分を大切にし、健全な自己肯定感を育むための、重要な一歩となるはずです。
下位資質と上手に付き合う!具体的な3ステップ
下位資質の意味やメリットが分かってきましたね。
「克服するのではなく、マネジメントすることが大切」とお伝えしましたが、具体的にどうすれば良いのでしょうか?
ここからは、下位資質と上手に付き合っていくための、具体的な3つのステップを一緒に見ていきましょう。
難しく考えず、あなたにできることから、少しずつ試してみてくださいね。
ステップ1:自分の全体像を客観的に知る
まず最初のステップは、「自分の下位資質が具体的に何なのかを知る」ことです。
上位だけでなく下位も含めた全体像を知ることで、初めて客観的に自分を理解できます。
そのためには、34資質へのアップグレードが第一歩です。
(TOP5のレポートだけでは、下位資質は分かりません)
費用など、アップグレードに関する詳しい情報はこちらで確認できます。
>> ストレングスファインダーの費用はいくら?全プラン料金比較【2025年版】
34資質レポートを確認する際には、とても大切な心構えがあります。
それは、「良い・悪い」で判断しないこと。
「へえ、私にはこんな特徴もあるんだな」
「この資質は、自分のエネルギーを使いにくいのか」
というように、まずはフラットに、事実として受け止めてみてください。
それが、自分自身と健全に向き合うための、大切なスタートラインになります。
ステップ2:上位資質を使って賢く補う
自分の下位資質が分かったら、次は具体的な対応策です。
効果的な戦略の一つが、「上位資質を使って、下位資質の領域を補う」こと。
苦手なことを無理に頑張るのではなく、自分の得意なやり方でカバーするアプローチです。
例えば、「慎重さ」が下位でも「分析思考」が上位なら…
データを客観的に分析することで、起こりうるリスクを論理的に予測できるかもしれません。
あるいは、「共感性」が下位でも「個別化」が上位なら…
一人ひとりの行動や過去の発言をよく観察し、相手の状況を推測できるかもしれませんね。
このように、ご自身の「強み」で、エネルギーを注ぎにくい領域を乗り越える工夫を探してみましょう。
ステップ3:周りの人の強みを上手に借りる
もう一つの大切な戦略は、「他者の強みを借りる」ことです。
自分にとってエネルギーを注ぎにくいことでも、他の誰かにとっては、息をするように自然にできることかもしれません。
そんな時は、素直に助けを求めてみましょう。
「この作業、少し手伝ってもらえませんか?」
「〇〇さんのこの才能、本当に助かります!」
得意な人が得意なことをする。
それが一番スムーズで、良い結果への近道です。
「全部自分で」と思わず、安心して周りを頼ってみてください。
💡 下位資質との向き合い方3ステップ
✅ ステップ1: まずは自分の下位資質を知る(客観的認識)
✅ ステップ2: 上位資質で補う・代替する(強み活用)
✅ ステップ3: 他者の強みを上手に「借りる」(協力)
まとめ:下位資質も理解して「自分らしい強み」へ
今回は、「下位資質」の本当の意味や、メリット、そして向き合い方のヒントを見てきました。
最後に、この記事で一番お伝えしたかった大切な心構えを振り返りましょう。
💡 下位資質と上手に付き合うための心得
✅ 下位資質は「弱み」ではない
ただ「自然に使えるエネルギー量が少ない」だけ、と捉えてみましょう。
✅ 大切なのは「克服」ではなく「マネジメント」
無理に直そうとせず、上位資質で補ったり、周りの強みを借りたりするのが賢い付き合い方です。
もちろん、34資質すべてを知るかどうかは、あなたのタイミングで決めて大丈夫です。
まずはTOP5を活かすことから始め、もし「もっと深く自分を知りたい」と感じた時に、全体像に目を向けてみるのも良いかもしれません。
上位資質という「得意なアクセル」と、下位資質という「燃費の悪いエンジン」。
その両方を知ることは、あなたらしい人生を歩むための、大きな助けとなるはずです。
あなたの素晴らしい才能との出会い、そしてその活用を、心から応援しています。
Use your strengths to be yourself.
~強みを活かして、あなたらしい人生を~
▼全34資質 解説記事一覧はこちら▼
実行力 | 影響力 | 人間関係 構築力 |
戦略的 思考力 |
---|---|---|---|
達成欲 | 活発性 | 適応性 | 分析思考 |
アレンジ | 指令性 | 運命思考 | 原点思考 |
信念 | コミュニケーション | 成長促進 | 未来志向 |
公平性 | 競争性 | 共感性 | 着想 |
慎重さ | 最上志向 | 調和性 | 収集心 |
規律性 | 自己確信 | 包含 | 内省 |
目標志向 | 自我 | 個別化 | 学習欲 |
責任感 | 社交性 | ポジティブ | 戦略性 |
回復志向 | 親密性 |
『ストレングスファインダー』は長年親しまれてきた名称ですが、現在は開発者の名を冠した『クリフトンストレングス®︎』が正式名称として使われています(提供元は変わらずGallup社)。
診断内容や考え方は同じものです。
この記事では、広く知られている『ストレングスファインダー』という言葉を用いますが、現在の正式名称は『クリフトンストレングス®︎』である点をご理解いただけますと幸いです。