ストレングスファインダー®を提供するGallup社は、「社交性」の英語表記を「Woo」としています。
「う、うー!?、なにそれ?」
と疑問に思った人も多いのではないでしょうか。
これは、「Winning Others Over」の略。
日本語に訳すと、「人を味方につける」「人の心をつかむ」という意味です。
つまり社交性は、「初対面の相手を魅了し、自分の味方にしていく」才能ということ。
なんか魔女っぽいですね(笑)
でも、それくらい第一印象がステキな人が多いのも事実です。
みなさんは、この「社交性」を、仕事やプライベートの場面で上手に活かせているでしょうか?
ここでは、「社交性」の特徴や活かし方、さらには注意点について、わかりやすく解説をしていきます。
では、いってみましょう!
社交性は「人と打ち解ける」才能
「社交性」は、純粋に「人が好き」という人が多いといわれています。
「人との出会いが好き」
「初対面の相手と関係を築くのが好き」
もう少し言葉を足すと、こんな感じでしょうか。
初対面の人が集まる場所にいくと、ワクワクして自分から積極的に声をかけにいく。
そんな「社交性」の人も多いでしょうね。
(これは「親密性」の人にはわからない感覚かも)
「社交性」の人は、感覚的に初対面の相手にカベをつくりません。
「初対面の人 = 初めて会う友達」
こう話す人もいるくらいです。
会う前から、友達になることが前提みたい(笑)
この天性の「親しみやすさ」。
これこそが、「社交性」の人たちが「初対面の人を魅了する」要因でしょう。
社交性の公式動画解説
まずは、こちらの動画(1分程度)をご覧ください。
Gallupの公式動画です。
※ 視聴が困難な場合は、そのまま下の解説に進んでも、問題ありません。
販売代理店を経営する女性。
場を和やかにして、相手と関係を築くのが上手。
新規顧客を簡単に獲得して、顧客と心地よく仕事ができる。
地域で人とのネットワークを築く。
「販売の仕事が天職」という感じがしましたね。
冒頭ご紹介した「Woo(人を魅了し味方につける)」を、顧客相手にも地域のコミュニティでも、自然とやっていそうです。
誰にでも、フレンドリーに自分から話しかける。
そして、この女性の周りには常に誰かがいる。
そんな場面が想像できますね。
社交性は、初対面の相手との出会いを楽しむ人
「顧客と知り合うことが大好き。」
先ほどの動画の女性は、このように語っていました。
「仕事だから」ではなく、人と会うことが純粋に好き。
これが「社交性」です。
特に好きなのは、新しい人と出会うこと。
そして、その人と仲良くなること。
「社交性」のみなさんは、学生時代の「クラス替え」が楽しみだったのではないでしょうか。
「せっかく仲良くなったのに…」という名残惜しさも、「少しは」あるかもしれませんが…(笑)
でもそれ以上に、新しい出会いにワクワクするはず。
だって、新しい環境で待っているのは、「初めまして」の友達ですからね。
社会人になってからも、引っ越しのある異動を苦にしないでしょう。
その時は、「どんな街かな」よりも、「どんな出会いがあるかな」が強いかもしれませんね。
そうそう。
たまに電車に乗っていて、隣の人に話しかけられることがありますよね。
特に用事があるわけでもなく、「暑いですね」くらいのライトなもの。
その人は、きっと「社交性」のはず。
初対面の人に声をかけることに、抵抗がない。
そして、そのちょっした会話を楽しめる人たちですから。
社交性の活かし方
初対面の人との出会いを楽しめる。
そして、その人たちとあっという間に打ち解ける「社交性」。
では、この資質は、仕事やプライベートで、どう活かすことができるのでしょうか?
人脈(情報源)を広げる
「Woo(人を魅了し味方につける)」の才能を兼ね備えた「社交性」。
それを活かさないのはもったいないですね。
たくさんの人が集まる場所でこそ、「社交性」は輝きます。
「はじめまして、私〇〇といいます!」
「どちらから参加されているんですか?」
こんなフレンドリーな挨拶からはじまって、あっという間に打ち解けた雰囲気に。
数分後には連絡先を交換しているかもしれません(笑)
「全国に知り合いがいる(友達がいる)」
そう話す「社交性」の人は、少なくありません。
「〇〇の分野でわからないことがあったら、●●さんに聞こう」
「〇〇で困ったら、●●さんに相談しよう」
そう思える知り合い(友達)をたくさんつくることができる。
これは、「社交性」の強みですね。
人と人を結び付ける
知り合い(友達)を増やすことができる「社交性」は、その強みを活かして、人と人をつなげることができます。
「〇〇を勉強しようと思うんだよね」
「どこで学んだらいいか迷ってるんだ」
もし、友人からそんな相談を受けたとしたら。
すぐに、頭の中の「友達リスト」が検索を始めるでしょう(笑)
「その件だったら、いい人を紹介するよ」
このように、人と人をマッチングさせていく。
これも、「社交性」の才能が活かされている状態です。
このマッチングについて。
「自分を介して、別々のコミュニティにいた友人同士が結婚した」。
そんなエピソードを、「社交性」の人から聞いたことがあります。
「顔の広さが人助けになる」
これは、「社交性」の最高の使い道ですね。
社交性にあった仕事・職場
まず、大前提として、ストレングスファインダー®は、適職診断ツールではありません。
複数の人が、同じ仕事でそれぞれ成果を出している場面でも、「そこで発揮されている資質が全く違う」ということは、よくありますからね。
だからといって、「社交性に適職なんてものはない!」と断言してしまうのも、どうかと思いますので、就職や転職など、「仕事探し」の際に持っておきたい視点をご紹介します。
初めて出会う人との交流が多い環境
初対面の人との出会いを楽しむことができる「社交性」は、その出会いが多ければ多いほど、日々ワクワクするでしょう。
そう考えると、仕事においても「出会い」がキーワード。
ずっと職場の中にいて、日々顔を合わせるのは同僚だけ(しかも異動がない)。
そういう職場は、エネルギーダウンしそうです。
(プライベートで、「社交性」を発揮する機会があればいいですけどね)
顧客や取引先の出入りが多い職場。
そして、その人たちと頻繁に関わる仕事。
もしくは、「外回り」のように自分自身が「人に会いに行く」仕事。
「社交性」が活かされるのは、そのような環境です。
また、「人との出会い」を楽しむ。
「人のつながり」をつくり出す。
「社交性」の人が持つこの特性を考えると、「イベント企画」はうってつけかも。
そのような仕事に就くのもいいでしょうし、社内イベントでは企画者側に回るといいでしょうね。
接客業
初対面の相手とあっという間に打ち解けることができる「社交性」は、接客の仕事も向いていそうです。
「いらっしゃいませ、こんにちは。」
「ありがとうございました、またお越しください。」
とびっきりの笑顔でお客様に声をかける。
そして、お客様も笑顔で挨拶をしてくれる。
「社交性」の人がつくりだす心地のいい空気は、たくさんのリピーターを生みそうです。
「社交性」は、ホスピタリティの才能ともいわれますからね。
(「共感性」もあわせて上位に持つ人は、ホスピタリティが「さらに倍」という感じ)
ショップ、ホテル、レストラン、カフェ。
業態は問いませんが、「日々たくさんの人がやってくる環境」は、「社交性」の人が活躍するステージになるでしょう。
社交性の人はここに気をつけよう!
ここまで、「社交性」の魅力、そして、その資質の活かし方などをお伝えしてきました。
でも、ストレングスファインダー®の上位資質は、二面性があります。
「意思が強い」と「頑固」みたいなものでしょうか。
これって、表裏一体なんですよね。
ここでは、「社交性」が魅力的な資質だからこそ、「気をつけないと、もったいない!」という点を、2つお伝えします。
八方美人に見られてしまう
どんな相手にも、フレンドリーに話しかけていく「社交性」は、少々誤解されやすいところがあります。
「誰にでもいい顔をする」
「あの笑顔の裏になにかありそう」
「社交性」の人は、純粋に人と仲良くなりたいと思っているかもしれません。
でも、その才能「Woo(人を魅了し味方につける)」が裏目に出ると、逆の印象を持たれてしまう可能性があることも自覚しておきましょう。
(周りから見ると、それくらい魅力的なんでしょうね)
また「社交性」は、「その場の出会いを楽しむ」感覚があります。
そして出会いの場では、たくさんの人と知り合いたい。
それが結果として、「出会った人のことを忘れてしまう」ということにつながることがあります。
「お久しぶりです。その節はどうも。」
と以前会った人に声をかけられた時に、(どこかでお会いしましたっけ的に)きょとんとしてしまう。
みなさんは心当たりないでしょうか?
これは、相手にさみしい思いをさせてしまいますから、気をつけたいですね。
耳障りのいいことばかりを言ってしまう
人と仲良くなることを喜びとする「社交性」。
一方でこの資質は、周囲の人たちに「嫌われたくない」という思いも強く持っているようです。
「仲良くなりたい」
「嫌われたくない」
それが強く出過ぎると、目の前の相手に「いいこと」しか言えなくなってしまいます。
相手に嫌われたくないわけですからね。
「〇〇さんは、●●を直したほうがいい」
「厳しいことを言うけど、これは〇〇さんのためでもあるから」
本当はそう思っていても、相手との関係が壊れることを恐れて、その言葉を飲み込んでしまう。
心当たりのある人もいるのではないでしょうか。
それが自分だけの問題だったら、まだいいですけどね。
でも、もしリーダーのように「人をまとめる」立場だったら。
「あの人は、言うべきことを言ってくれない」
「誰にでもいい顔をしようとする」(これは先ほども出ましたね)
そんな印象を、メンバーに与えてしまうかもしれません。
もっと社交性を活かしていくために
ここまで、「社交性」についてお伝えしてきました。
でも、ストレングスファインダー®は、もっと奥が深いですからね。
上位資質は、深く知れば知るほど、人生(キャリア)を豊かにする自分だけの道具になっていきます。
ここからは、そのヒントを2つご紹介します。
社交性×〇〇の組み合わせ
資質は、単独でも特徴はありますが、実際に私たちの中で「強み」として発揮されるとき、決まって「社交性×〇〇」のように、2つ以上の資質がかけ合わさった形で現れます。
これこそが、ストレングスファインダー®の奥深さであり、私たち一人ひとりの個性です。
上位トップ5の資質が、他の人と全く同じになる確率は、3,300万分の1。
そして、「資質×資質」の組み合わせパターンは、561通り。
上位に同じ「社交性」を持っていたとしても、それ以外にどんな資質を上位に持っているかによって、その人の「社交性」が解き放つ魅力は、他の人とは全く異なります。
ここでは、参考までに、「社交性×〇〇」の例を2つご紹介します。
社交性×ポジティブ
初対面の相手に物怖じすることなく笑顔で話しかけ、その場を心から楽しみます。
天性の「陽」のエネルギーで相手の警戒心を解き、その相手も自然と笑顔になっていくでしょう。
そして、周りの人から見ると「初めて会った関係じゃないみたい」と思うような温かく、フレンドリーな空気をその場につくりだしていきます。
社交性×学習欲
知識欲が旺盛で、「わからないこと」「知らないこと」があると、どん欲にその知識を身につけようとする人。
自分が求める知識を持つ人がいると、自らその相手に連絡をとり、積極的に教えを請おうとします。
初対面の人の懐にスッと飛び込んでいけるため、相手も親しみやすさを感じ、惜しみなく必要な知識を教えてくれるでしょう。
ストレングスコーチを使ってみよう
「社交性×〇〇」の例、いかがでしたか?
この組み合わせは、まだ残り31通りありますからね。
ストレングスファインダー®の書籍を買って、アセスメントを行い、該当するページを読む。
確かにそれも大事ですが、私の感覚では、その段階でのストレングスファインダー®の理解度は、3割程度。
理解度が3割ということは、今後の活用度も3割ですからね。
これでは、せっかく本を買ったのにもったいない。
最新の調理家電を買ったのに、「あたため」しか使わないようなものです。
ストレングスファインダー®は、自分の中に備わっている「人生を豊かにする道具」の存在を自覚するもの。
そして、その道具を、みなさんと一緒に明らかにするサポート・ガイド役となるのが、ストレングスコーチです(私もその一人ですけどね)。
一度きりの人生。もっと自分らしく。もっとラクに。
そう思う人は、一度ストレングスコーチとの「個人セッション」を受けてみてください。
(ちなみに、私のコーチ資格取得は、この「個人セッション」体験での感動がきっかけでした)
※このサイトでも、いずれ「個人セッション」の受付を行います。
以上、「社交性」について、ご紹介をしました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ぜひ、ご自分が上位に持つ他の資質についても、当サイトでご確認ください。
Use your strengths to be yourself.
~強みを活かして、あなたらしい人生を~