「自分の決断に不安を感じたことがほとんどない」
「周囲の人のアドバイスも聞くが、あくまで参考程度に」
「自己確信」の人は、この感覚がわかるのではないでしょうか。
「自己確信」は、自分の考えや判断を信じて行動できる才能です。
周囲からは「自信に満ちたリーダー」として、信頼される存在になっている人もいるでしょう。
しかし、対人関係では少々気をつけないといけないことも…。
みなさんは、この「自己確信」を、仕事やプライベートの場面で上手に活かせているでしょうか?
ここでは、「自己確信」の特徴や活かし方、そして注意点についてわかりやすく解説していきます。
では、いってみましょう!
自己確信は「人生の羅針盤を持つ」才能
「自分の直感を信じる」
「自分の判断に迷いがない」
これを得意とする「自己確信」の人は、揺るぎない意思を持ち、自らの「軸」に従って進んでいきます。
例えば、重要な意思決定を迫られる場面。
「私は、〇〇をします」
「自己確信」の人は、スパッとこんな発言をするのではないでしょうか。
それは、他人の意見に左右されず、自分の内なる声に従って行動する才能だからこそ。
また、選択肢がいくつもある状況でも、迷うことは少ないでしょう。
「自分が決めた道を正解にする」
こんな思いが根底にあり、それが行動(決断)の原動力になっていますからね。
「自分の選択に自信を持てる」
「自分の力で道を切り開いていける」
これが、「自己確信」の持つ強さです。
そして、この「自己確信」とよく対比されるのが「慎重さ」。
「慎重さ」は、リスクを予測し、より安全な選択をする才能。
一方、「自己確信」は、自分の直感を信じ、リスクを恐れず前進する才能。
どちらも上位に持つ人は、「まずは慎重にリスクを見極めつつ、最後は自信を持って決断できる」タイプかもしれませんね。
逆に「自己確信」だけが上位の人は、迷わず「自分の道を貫く」タイプといえそうです。
「人生の羅針盤を持つ」
そんな言葉がぴったりな才能ですね。
自己確信の公式解説動画
まずは、こちらの動画(1分程度)をご覧ください。
Gallupの公式動画です。
※ 視聴が困難な場合は、そのまま下の解説に進んでも、問題ありません。
医大に進もうとしている学生です。
「周りにいる全員が、私が医者になれるはずないと思っていた」
「他の人が私の能力を疑っても、自分はできると確信していた」
「チャンスがあれば、『自分ができることを見せてやる』と思っている」
話の中に、「自己確信」らしいキーワードが次々と登場しました。
まさに、「自分の直感と能力を信じる」才能です。
逆境でも負けない。
むしろ、闘志が湧いてくる。
そんな印象もありますね。
そして、印象的だったのが「自分を信じること」から生まれる「行動力」。
・自分が選んだ道を「正解にする」ために、努力を惜しまない
・あるのは、希望ではなく「揺るぎない確信」。だから一歩を踏み出せる
「自己確信」は、ただの楽観主義ではありません。
「自分で決めたことを、自分の力で実現する」
そんな強さを持つ才能です。
自己確信は、リスクを恐れず決断できる人
自分の選択に迷いがない「自己確信」。
その決断力は、日々さまざまな場面で発揮されます。
例えば、ビジネスで大きな決断をするとき。
周囲が慎重に議論を重ねている中でも、「いける」と判断すれば迷わず進めるでしょう。
「自分なら乗り越えられる」
「自分たちなら大丈夫」
そう信じているからこそ、決断のスピードも早いのではないでしょうか。
周りの人も、「〇〇さんが大丈夫っていうから、きっと大丈夫なんだろうな」と感じるはずです。
それくらい、「自己確信」の人の言葉には「迷い」ありません。
「自己確信」の人は、その「迷い」のなさが、周囲に「安心感」を与えます。
あわせて「ポジティブ」の資質も上位に持つ人は、その「安心感」がさらに高まりそう。
「ポジティブ」は、前向きなエネルギーがありますからね。
「自信 × 前向きさ(明るさ)」
周りの人たちも、この人の言葉を聞いて、自然と「いける!」「大丈夫!」という思いになっていくでしょう。
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自己確信の活かし方
迷わず判断し、その判断を正解にすることができる「自己確信」。
では、この資質は、仕事やプライベートで、どう活かすことができるのでしょうか?
自分の直感に従う
「理由を聞かれても困るけど、なんとなくそう思う」
「そして、それが結果的に当たっていた」
「自己確信」の人は、そんな経験が多いはずです。
そして、ここに「自己確信」を活かすポイントがあります。
「判断(行動)の理由は、ただそう思ったから」
あれこれ考えず、自分の直感を信じること。
それを続けることが、「自己確信」の才能を輝かせるコツです。
もし周囲の意見と食い違ったときも、自分の考えをしっかり伝えるといいでしょう。
「自分は〇〇だと思う」
「この方向で進めれば、きっとうまくいく」
「自己確信」の人のブレない意見が、チームにとって大きな指針になることがありますからね。
自信を持って意思決定する
決断の早さも、「自己確信」の人の魅力です。
例えば、チームで新しいプロジェクトを進める場面。
あれこれと方向性を模索している中で、「自己確信」の人は「ちょっと検討させて」や「また次回話し合おうか」と言うことはないでしょう。
「よし、この方向で行こう」
迷うことなく、スパッと決断。
こんなリーダーがいてくれると、一緒に働くメンバーは頼もしいですね。
これは、プライベートの場面でも同じです。
例えば、家族や友人と旅行の計画を立てる場面。
他の人たちが行き先やスケジュールに迷っていても、「自己確信」の人が近くにいれば大丈夫。
「そこに行けば、きっと楽しめる」
「この行程なら、スムーズに動ける」
と、自信を持って道を示すことができますからね。
「自己確信」の人は、持ち前の決断力で状況を前に進めていきます。
そして、その決断力が、仕事でもプライベートでも、周囲の人たちの「安心」につながっていくはずです。
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自己確信の人にあった仕事・職場
まず、大前提として、ストレングスファインダー®は、適職診断ツールではありません。
複数の人が、同じ仕事でそれぞれ成果を出している場面でも、「そこで発揮されている資質が全く違う」ということは、よくありますからね。
だからといって、「自己確信に適職なんてものはない!」と断言してしまうのも、どうかと思いますので、就職や転職など、「仕事探し」の際に持っておきたい視点をご紹介します。
行動の自由度が高い環境
「自己確信」の人は、自分の判断を信じて行動できるタイプ。
だからこそ、細かく指示される環境よりも、自分の裁量で動ける職場が向いているでしょう。
「やり方は任せるから、結果を出してほしい」
こういったスタイルの職場なら、「自己確信」の力が存分に発揮できます。
職種であれば、営業やコンサルタント。
これらは、自分のスタイルで動ける場面が多く、やりがいを感じやすいはずです。
また、フリーランスや起業も、「自己確信」らしさを活かせる働き方です。
あらゆることを自分で判断し、進めていけますからね。
いずれにしても、大切な視点は「指示待ちではなく、自分で決めて動く環境であること」。
これが、「自己確信」の人にとって心地よく働けるポイントになるでしょう。
メンバーを導いていくポジション
「自己確信」の人は、自分の判断に迷いがなく、決断力があるのが強み。
だからこそ、チームの方向性を決め、メンバーを導いていくポジションが向いています。
まさに、マネージャーやリーダーの資質といっていいでしょう。
組織の目標を設定し、必要な判断を下しながらメンバーを動かす役割では、「自己確信」の強みが存分に活かせますからね。
また、チームの意見が割れたときに、素早く最善の選択を下せるのも、「自己確信」の人ならではの強みです。
「自己確信」を持つマネージャーやリーダーは、明確なメッセージを伝えることでメンバーと信頼を築き、その信頼を土台にチームを前進させていくでしょう。
挑戦的なプロジェクトが多い職場
「自己確信」の人は、困難な状況ほど燃えるタイプ。
だからこそ、挑戦的なプロジェクトが多い職場が向いています。
・新規事業の立ち上げ
・ベンチャー企業の成長フェーズ
安定した環境よりも、変化の激しいフィールドのほうが、「自己確信」の人には魅力的に映るのではないでしょうか。
「前例がない」
「成功するかわからない」
そんな状況でも、「自分ならできる」と信じて突き進めるのが、この才能の強みですからね。
自信を持ってリスクを取り、挑戦し続ける環境。
これはまさに、「自己確信」の人が力を発揮できるフィールドといえるでしょう。
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自己確信の人はここに気をつけよう!
ここまで、「自己確信」の魅力、そして、その資質の活かし方などをお伝えしてきました。
でも、ストレングスファインダー®の上位資質は、二面性があります。
「意思が強い」と「頑固」みたいなものでしょうか。
これって、表裏一体なんですよね。
ここでは、「自己確信」が魅力的な資質だからこそ、「気をつけないと、もったいない!」という点を、2つお伝えします。
独断的な印象を与えてしまう
「自己確信」の人は、自分の判断に迷いがありません。
だからこそ、「こうするのが正しい」と思ったら、迷わずその道を進んでいくでしょう。
ただ、その強さが裏目に出ることもあります。
「自己中心的」
「独断的な人」
こんな印象を、周囲に与えてしまうかもしれません。
「自己確信」の人にとっては、他人の意見を参考にするより、自分の感覚を信じるほうが自然。
でも、周りの人が意見を出しているのには、それなりの理由があるものです。
「その方法にはリスクがあるかもしれない(「慎重さ」の視点)」
「他の選択肢も考えたほうがいいのでは?(「戦略性」の視点)」
人それぞれの資質によって、着目するポイントは異なります。
「自己確信」の強みは、迷わず行動できること。
でも、その行動の前に、「他の人の意見に一度耳を傾ける」 ことを意識すると、より判断の精度が高まるでしょう。
そして、その積み重ねが、結果として周囲の人たちとの良好な関係にもつながっていくはずです。
リスクを過小評価してしまう
「自己確信」の人は、自分の成功を疑いません。
「やればできる」という前提で物事を進めるため、リスクを過小評価してしまうこともあるでしょう。
もちろん、この「前向きな姿勢」が大きな挑戦を後押しするのは間違いありません。
しかし、その勢いのまま突き進んでしまうと、思わぬカベにぶつかることも…。
・「大丈夫」と思っていたが、見落としがあった
・「進めば解決する」と思ったが、状況を悪化させてしまった
こうしたケースを防ぐために意識してほしいのは、行動の前の「リスクの洗い出し」 です。
「最悪のケースは何か?」
「もしそうなったら、どう対処する?」
すべてのリスクを恐れる必要はありませんが、こうした視点を持つだけで、判断の精度が上がるはずです。
また、周囲に「慎重さ」 を持つ人がいるなら、その人の視点を取り入れるのも有効です。
「慎重さ」の人は、リスクに対する感度が人一倍高いですからね。
「自己確信」の強みを活かしながら、必要なリスク管理をプラスする。
これができれば、さらに成功の確率を高めることができるはずです。
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もっと自己確信を活かしていくために
ここまで、「自己確信」についてお伝えしてきました。
でも、ストレングスファインダー®は、もっと奥が深いですからね。
上位資質は、深く知れば知るほど、人生(キャリア)を豊かにする自分だけの道具になっていきます。
ここからは、そのヒントを2つご紹介します。
自己確信×〇〇の組み合わせ
資質は、単独でも特徴はありますが、実際に私たちの中で「強み」として発揮されるとき、決まって「自己確信〇〇」のように、2つ以上の資質がかけ合わさった形で現れます。
これこそが、ストレングスファインダー®の奥深さであり、私たち一人ひとりの個性です。
上位トップ5の資質が、他の人と全く同じになる確率は、3,300万分の1。
そして、「資質×資質」の組み合わせパターンは、561通り。
上位に同じ「自己確信」を持っていたとしても、それ以外にどんな資質を上位に持っているかによって、その人の「自己確信」が解き放つ魅力は、他の人とは全く異なります。
ここでは、参考までに、「自己確信×〇〇」の例を2つご紹介します。
自己確信×戦略性
目指すゴールから逆算し、進むべき道を迷わず決断できる人。
周囲が判断に迷うような場面でも、自分の直感を信じ、複数の選択肢の中から最善のアプローチを見つけていく。
自己確信×達成欲
「やるからには必ずやり遂げる」という強い意志を持ち、抜群のバイタリティで突き進んでいく人。
目標が決まれば即行動し、周囲の不安を気にすることなく、「どんな壁も乗り越えられる」と信じて努力を重ねていく。
ストレングスコーチを使ってみよう
「自己確信×〇〇」の例、いかがでしたか?
この組み合わせは、まだ残り31通りありますからね。
ストレングスファインダー®の書籍を買って、アセスメントを行い、該当するページを読む。
確かにそれも大事ですが、私の感覚では、その段階でのストレングスファインダー®の理解度は、3割程度。
理解度が3割ということは、今後の活用度も3割ですからね。
これでは、せっかく本を買ったのにもったいない。
最新の調理家電を買ったのに、「あたため」しか使わないようなものです。
ストレングスファインダー®は、自分の中に備わっている「人生を豊かにする道具」の存在を自覚するもの。
そして、その道具を、みなさんと一緒に明らかにするサポート・ガイド役となるのが、ストレングスコーチです(私もその一人ですけどね)。
一度きりの人生。もっと自分らしく。もっとラクに。
そう思う人は、一度ストレングスコーチとの「個人セッション」を受けてみてください。
(ちなみに、私のコーチ資格取得は、この「個人セッション」体験での感動がきっかけでした)
※このサイトでも、いずれ「個人セッション」の受付を行います。
以上、「自己確信」について、ご紹介をしました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ぜひ、ご自分が上位に持つ他の資質についても、当サイトでご確認ください。
Use your strengths to be yourself.
~強みを活かして、あなたらしい人生を~