「気になったら、すぐ調べずにはいられない」
「いつか使うかもしれないから、取っておきたい」
「収集心」の人は、この感覚がわかるのではないでしょうか。
「収集心」は、価値を感じた情報やモノを、自然と集めたくなる資質です。
知らないことをそのままにしておけず、気になることがあればすぐに調べる。
集めたものは、「あとで役立つかも」と丁寧に残しておく。
この「調べて集める」プロセス自体に、喜びや充実感を感じている人も多いはずです。
ここでは、「収集心」の特徴や活かし方、さらには注意点について、わかりやすく解説していきます。
収集心は「知識や情報を蓄える」才能
「これ、後で役に立つかも」
そう思って、つい情報やモノを集めてしまう。
気づけば、ブックマークが何十個。
スマホのメモにも、スクショにも、小さな「気づき」がびっしり。
「収集心」が上位にある人なら、心当たりがあるかもしれませんね。
「収集心」は、情報や知識、モノや体験など、自分にとって価値あるものを集めておきたいという思いが強い資質。
すぐに使うわけではないけれど、「持っている」というだけで、安心できることもあります。
また、知らないことに出会うと、自然と調べずにはいられない。
プライベートでは、気になる言葉をすぐ検索したり、話題の本を読んでみたり。
仕事では、業界のニュースや専門的な資料を集めておき、「いざ」というときのために情報の引き出しを増やしておこうとする人も多いでしょう。
似た資質に「学習欲」がありますが、「学習欲」が「学ぶプロセスそのもの」に喜びを感じるのに対し、「収集心」は「情報を手に入れること」そのものに価値を見出します。
両方を上位に持つ人は、興味のあるテーマに出会うと、情報を集めながら同時に知識をどんどん積み上げていく、知的好奇心のかたまりのような存在でしょうね。
収集心の公式解説動画
まずは、こちらの動画(1分程度)をご覧ください。
Gallupの公式動画です。
※ 視聴が困難な場合は、そのまま下の解説に進んでも、問題ありません。
「収集心」の魅力を、とてもうれしそうに語る男性です。
旅行でも、食べ物でも、幅広い興味を持っている。
自分の頭に蓄積している情報量に自分でも驚く。
同僚が自分の知識を頼って、質問をしてくる。
このようなことを話していましたね。
話しぶりから伝わってきたのは、集めた知識が、ただの自己満足で終わっていないということ。
誰かの役に立てたと感じる瞬間に深い満足を覚えるのも、「収集心」の特徴です。
何気ないインプットを、アウトプットにつなげる。
「収集心」は、そんなふうに「使える知識」を人に届ける才能でもあります。
「たくさん知っている」ことが信頼につながる。
この男性も語っていましたが、「情報を集めること」が人との関係を築く手段になっていくのでしょうね。
収集心は、「知りたい」が止まらない人
「収集心」の人は、気になることがあると放っておけません。
「一度アンテナにひっかかると、調べずにはいられない」
こんな感覚なのかもしれませんね。
そして、ある言葉をきっかけに検索を始めたのに、気づけば、まったく別のトピックに夢中になっている。
そんなことも、よくあるようです。
・街で見かけた看板
・SNSで流れてきたニュース
・たまたま耳に入った会話の中の知らない言葉
アンテナに引っかかる情報源は、本当にさまざまです。
「何それ?」「聞いたことない」
頭の中に浮かんだ「空白」が、すぐに行動につながっていきます。
集めることに目的があるというより、知ること自体が楽しい。
だから、やめられない、止まらない(笑)。
気になったら調べる。
調べる過程で、わからないことが出てきたら、また調べる。
その好奇心の連鎖が、「収集心」の真骨頂といえるでしょう。
収集心の活かし方
気になった情報を、次々と集めたくなる「収集心」。
では、この資質は、仕事やプライベートで、どう活かすことができるのでしょうか?
情報や知識をチームに共有する
「収集心」の人は、気になったことを調べたり、知識をストックするのが得意。
日頃から自然とアンテナを張っていて、何気ない会話やニュースの中から、新しい情報を拾い上げていきます。
その情報や知識は、自分個人の満足につながるだけでなく、チームの中でも力を発揮する場面があるでしょう。
例えば──
・業界の最新トレンドを、ミーティングで紹介する
・便利なツールや資料を、チームのチャットに投稿する
・誰かが困っているとき、「こういうのがある」とそっと伝える
これらは、「収集心」の人にとって、ごく自然な行動かもしれません。
でも、周囲にとっては、とてもありがたい情報になることもありますからね。
集めた知識を、人のために使っていく。
そこに、「収集心」がチームに貢献できる大きな強みがあるはずです。
集めた情報を、整理して見える化する
「収集心」の人は、気になったことを調べて、知識や情報を蓄えていくのが得意です。
ネットの記事、本の内容、人との会話の中のキーワード──
あちこちから情報を拾い集めて、自分の中にストックしていきます。
ただ、情報が増えてくると「どこに何があるか分からない」という状態になることも。
そんなときこそ、「整理して、見える化する」力が活きてきます。
例えば──
・調べた内容をカテゴリごとにまとめておく
・関連情報をマインドマップでつなげてみる
・役立つリンクやメモを、チーム用に一覧化しておく
こうした工夫があるだけで、情報の扱いやすさがぐっと上がるはず。
バラバラだった知識が、整理されることで流れを持ち、全体像が見えてくる。
これは、自分の理解を深めるだけでなく、他の人と共有するときにも大きな助けになりますからね。
「収集心」は、「情報を使える形に整える」ことでも力を発揮する資質といえるでしょう。
収集心の人にあった仕事・職場
まず、大前提として、ストレングスファインダー®は、適職診断ツールではありません。
複数の人が、同じ仕事でそれぞれ成果を出している場面でも、「そこで発揮されている資質が全く違う」ということは、よくありますからね。
だからといって、「収集心に適職なんてものはない!」と断言してしまうのも、どうかと思いますので、就職や転職など、「仕事探し」の際に持っておきたい視点をご紹介します。
調査やリサーチが求められる仕事
情報を集めることにワクワクする「収集心」。
その才能は、やはり、調査やリサーチを伴う仕事と相性がよさそう。
何かを調べる。
データを整理する。
未知の領域を掘り下げる。
こうした仕事は、「収集心」の人にとって、むしろ「楽しい」と感じられることが多いのではないでしょうか。
例えば──
・リサーチャー
・マーケティング職
・アナリスト
・ライターや編集者
いずれも、「情報を集める」ことが業務の中心にあります。
他の人が「大変」と感じるような情報収集も、「収集心」の人にとっては、ごく自然な行動の延長線上。
その結果、正確で信頼性のある知識をもとに、価値あるアウトプットへとつなげていけるでしょう。
また、「収集心」の人は、情報を雑に扱うことがありません。
出典を確認したり、複数の資料を照らし合わせたり。
集めた情報の信頼性や質にまで、自然と意識が向かう人たちですからね。
だからこそ、調査やリサーチの分野では、高く信頼される存在になっていくはずです。
情報が溢れる今の時代だからこそ、「収集心」のような才能が活きる場面はますます増えていくでしょうね。
情報を集めて人に伝える仕事
「収集心」の人は、集めた情報を「持っているだけ」で満足するわけではありません。
誰かに話したり、共有したりすることで、「役に立った」という実感を持てると、もっと満たされる。
そんな感覚を持つ人も、多いでしょうね。
つまり、「集める」と「伝える」がワンセット。
この視点で考えると──
・教育・指導系の仕事
・研修講師
・ライターや編集者
・広報やPR担当
・学芸員、図書館司書
これらの仕事では、「収集心」の魅力を存分に発揮できそうです。
いずれも、情報を集め、それを「わかりやすく届ける」ことが求められる職種ですからね。
一度手に入れた情報は、自分の中にストックされていきます。
そのストックが、思わぬ場面で誰かの役に立つ。
そして、「知っててよかった」と思える。
こうした経験の積み重ねが、「収集心」の人にとってのやりがいにつながっていくはずです。
収集心の人はここに気をつけよう!
ここまで、「収集心」の魅力、そして、その資質の活かし方などをお伝えしてきました。
でも、ストレングスファインダー®の上位資質は、二面性があります。
「意思が強い」と「頑固」みたいなものでしょうか。
これって、表裏一体なんですよね。
ここでは、「収集心」が魅力的な資質だからこそ、「気をつけないと、もったいない!」という点を、2つお伝えします。
情報を集めることが目的化してしまう
「収集心」は、情報や知識を集めることに喜びを感じる才能。
気になったテーマがあると、自然とアンテナが立ち、あれこれ調べたくなります。
検索して、読んで、メモして、リンクをストックして──
この流れが心地よくて、気づけば何時間も経っていた、なんてこともあるでしょう。
でも、その「心地よさ」がクセになりすぎると、少し注意が必要です。
本来は「なにかの目的」のために集めていたはずの情報が、いつの間にか「集めること」そのものが目的になってしまう。
そんな状態に陥ると、調べるだけで満足してしまい、アウトプットや行動に結びつかなくなってしまいます。
「この情報を、どう活かすか」
「今の自分にとって、本当に必要なことは何か」
調べものに夢中になりそうな時こそ、この視点を忘れずに。
「収集心」は、情報を「集める」だけでなく、「活かす」ところまで含めて力を発揮できる資質です。
せっかくの強みですから、しっかりと成果につなげていきたいですね。
集めた情報を全部伝えたくなってしまう
「収集心」の人は、ふだんから情報に触れている時間が長いもの。
しかも、自分が集めた情報には、つい愛着が湧いてしまいます。
だからこそ、誰かに説明をするとき、「あれもこれも」と詰め込みたくなる場面もあるでしょう。
「ここは背景も大事だし」
「このデータを入れたほうが説得力が出る」
「ついでに関連情報も伝えておきたい」
──こうして、説明がどんどん長くなっていくことがあります。
情報自体は、どれも価値のあるものかもしれません。
でも、聞き手にとっては「結局、何が言いたかったの?」となってしまうことも。
特に、相手が忙しいときや、ざっくり概要だけを求めている場面では要注意です。
「どの情報を使うか」だけでなく、「どれをあえて使わないか」も説明の質を左右します。
情報をたくさん持っている「収集心」。
だからこそ、伝えるときには、情報を「選ぶ視点」も忘れないようにしたいですね。
もっと収集心を活かしていくために
ここまで、「収集心」についてお伝えしてきました。
でも、ストレングスファインダー®は、もっと奥が深いですからね。
上位資質は、深く知れば知るほど、人生(キャリア)を豊かにする自分だけの道具になっていきます。
ここからは、そのヒントを2つご紹介します。
収集心×〇〇の組み合わせ
資質は、単独でも特徴はありますが、実際に私たちの中で「強み」として発揮されるとき、決まって「収集心×〇〇」のように、2つ以上の資質がかけ合わさった形で現れます。
これこそが、ストレングスファインダー®の奥深さであり、私たち一人ひとりの個性です。
上位トップ5の資質が、他の人と全く同じになる確率は、3,300万分の1。
そして、「資質×資質」の組み合わせパターンは、561通り。
上位に同じ「収集心」を持っていたとしても、それ以外にどんな資質を上位に持っているかによって、その人の「収集心」が解き放つ魅力は、他の人とは全く異なります。
ここでは、参考までに、「収集心×〇〇」の例を2つご紹介します。
収集心×慎重さ
判断や行動に移る前に、多角的に情報を集めて比較検討し、リスクを見落とさないよう丁寧に進めていく人。
情報の裏付けと慎重な思考を重ね合わせながら、確信を持てる最善の道を選び取っていく。
収集心×最上志向
情報を徹底的に集めたうえで、より質の高いものを目指して選び抜くことに喜びを感じる人。
集めた知識をただ並べるのではなく、そこからベストを見極め、洗練されたアウトプットへとつなげていく。
ストレングスコーチを使ってみよう
「収集心×〇〇」の例、いかがでしたか?
この組み合わせは、まだ残り31通りありますからね。
ストレングスファインダー®の書籍を買って、アセスメントを行い、該当するページを読む。
確かにそれも大事ですが、私の感覚では、その段階でのストレングスファインダー®の理解度は、3割程度。
理解度が3割ということは、今後の活用度も3割ですからね。
これでは、せっかく本を買ったのにもったいない。
最新の調理家電を買ったのに、「あたため」しか使わないようなものです。
ストレングスファインダー®は、自分の中に備わっている「人生を豊かにする道具」の存在を自覚するもの。
そして、その道具を、みなさんと一緒に明らかにするサポート・ガイド役となるのが、ストレングスコーチです(私もその一人ですけどね)。
一度きりの人生。もっと自分らしく。もっとラクに。
そう思う人は、一度ストレングスコーチとの「個人セッション」を受けてみてください。
(ちなみに、私のコーチ資格取得は、この「個人セッション」体験での感動がきっかけでした)
※このサイトでも、いずれ「個人セッション」の受付を行います。
以上、「収集心」について、ご紹介をしました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ぜひ、ご自分が上位に持つ他の資質についても、当サイトでご確認ください。
Use your strengths to be yourself.
~強みを活かして、あなたらしい人生を~
実行力 | 影響力 | 人間関係 構築力 |
戦略的 思考力 |
---|---|---|---|
達成欲 | 活発性 | 適応性 | 分析思考 |
アレンジ | 指令性 | 運命思考 | 原点思考 |
信念 | コミュニケーション | 成長促進 | 未来志向 |
公平性 | 競争性 | 共感性 | 着想 |
慎重さ | 最上志向 | 調和性 | 収集心 |
規律性 | 自己確信 | 包含 | 内省 |
目標志向 | 自我 | 個別化 | 学習欲 |
責任感 | 社交性 | ポジティブ | 戦略性 |
回復志向 | 親密性 |