「このアイデア、もっと面白くできるんじゃないか?」
「どうしてみんな、決まったやり方にこだわるんだろう?」
「着想」の人は、日常の中で、こう感じることが多いかもしれません。
「着想」は、「ひらめき」や「独自の発想」を大切にする才能です。
新しい視点を見つけるのが得意で、発想も柔軟。
自分なりのやり方を見つけながら、工夫を重ねていきます。
周りと違っていることに、面白さを感じる人も多いでしょう。
ここでは、「着想」の特徴や活かし方、さらには注意点について、わかりやすく解説していきます。
着想は「ひらめき」の才能
「新しいアイデアが浮かぶ」
「物事のつながりを発見する」
これを得意とする「着想」の人は、ひらめきを生み出し、そこから可能性を広げていきます。
例えば、会議で新しいプロジェクトの話が出た場面。
「それなら、こんなアイデアはどうでしょう?」
「この技術と組み合わせたら、面白いものができそうですね!」
「着想」の人は、こんな風に次々とアイデアを出していくでしょう。
これは、「異なるものを結びつけて新しい発想を生み出す」才能だからこそ。
「普通にやるのは、なんだか物足りない」
「決められたルールより、独自のやり方を見つけるほうがワクワクする」
そんな感覚を持っているからこそ、既存の枠にとらわれず、新しい可能性を生み出していくでしょう。
この「着想」とよく対比されるのは「調和性」です。
「調和性」は、周囲の意見を尊重し、みんなが納得できる形で進めることを大切にする才能。
一方、「着想」は、型にはまらず、自由な発想で新しい可能性を探る才能。
どちらも上位に持つ人は、「周囲の意見をくみ取りながら、新しいアイデアを生み出す」タイプかもしれませんね。
逆に「着想」だけが上位の人は、「常識にとらわれず、独自の視点で発想を広げていく」タイプといえそうです。
着想の公式解説動画
まずは、こちらの動画(1分程度)をご覧ください。
Gallupの公式動画です。
※ 視聴が困難な場合は、そのまま下の解説に進んでも、問題ありません。
スタートアップ企業の社長をしている男性。
毎日が新鮮で、創造的なアイデアが頼り。
古いアイデアに新しい視点を適用すると、成功することが多い。
いろいろなアイデアを結び付けるのが楽しい。
このような言葉を話していましたね。
そして、特に印象的だったのが、次に言葉。
「アイデアがないのは、悪いアイデア」
この言葉に、「着想」の本質が表れています。
「着想」の人は、アイデアそのものに価値を見出します。
好きなことは、「発想の転換」や「組み合わせの妙」。
「着想」の人にとって、行き詰まりは「アイデアがまだ足りていないだけ」。
新しい切り口さえ見つかれば、状況を打破できると考えているはずです。
着想は、独自の視点を持つ人
「着想」の人は、誰も思いつかないアイデアで、周囲を驚かせることもあるでしょう。
「その発想はどこから?」
「なるほど!その手があったか!」
こんな反応をもらったことも、あるのではないでしょうか。
「着想」の人は、物事を別の角度から見て、新しいつながりを発見するのが得意。
バラバラに見えるものを組み合わせたり、既存のアイデアに新たな視点を加えたりして、「まったく新しい何か」を生み出します。
会議の場面では、「着想」のひと言が、思わぬアイデアの種になることも。
その一言で、停滞していた議論が一気に動き出すこともあるでしょう。
「着想」の人の頭の中には、常にアイデアの泉があります。
だからこそ、周囲の人にとって、その言葉は新鮮で刺激的。
「そんな考え方があったなんて!」
「なるほど、その視点は面白い!」
まわりの発想の枠を広げ、新しい可能性を生み出していく。
それが「着想」の人の魅力です。

着想の活かし方
人とは異なる視点で、物事を捉えることができる「着想」。
では、この資質は、仕事やプライベートで、どう活かすことができるのでしょうか?
チームの可能性(思考)を広げる
「このままじゃ、議論が進まない…」
そんな空気が流れたとき、ふと放たれるひと言。
それが、「着想」の人のアイデアであることは少なくありません。
「こういう視点もあるのでは?」
「別のアプローチを試してみたら?」
気づけば、そんな言葉が口をついて出ていることも。
それこそ、「着想」ならではの発想力です。
もし、会議が単調に進んだり、意見が固定化したりしていると感じたら、発想を広げる質問を投げかけてみましょう。
・この課題、まったく違う方法で解決できないだろうか?
・そもそも、このやり方にこだわる必要があるだろうか?
「着想」の人は、ただアイデアを出すだけではなく、まわりの思考を刺激し、新しい発想を引き出す役割を担うことができます。
会議やブレストで「何かいいアイデアはない?」と言われたら、ぜひ自由に発想してみてください。
あなたのひと言が、チームの可能性を広げるきっかけになるはずです。
業務プロセスを見直す
「着想」の人は、仕事のやり方に対して「もっと良い方法はないか?」と考えるのが得意です。
例えば、チームで取り組んでいる業務プロセスを見て、ふと気づくことがあるかもしれません。
「このフロー、もっとシンプルにできるのでは?」
「ここ、違う手順でやったほうが効果的では?」
そんな発想を活かし、現状のやり方を一歩引いた視点から見直してみるといいでしょう。
ときには、業界の常識や「こうすべき」という固定観念を疑ってみるのも効果的です。
・この手順、本当に必要?
・別の方法を試したら、もっとスムーズに進むのでは?
・他の業界では、どう工夫している?
「着想」の人が動くことで、今まで気づかなかった改善点が見つかり、業務がよりスムーズに回るようになるはずです。
柔軟な発想を大切にしながら、より良い方法を探っていきたいですね。

着想の人にあった仕事・職場
まず、大前提として、ストレングスファインダー®は、適職診断ツールではありません。
複数の人が、同じ仕事でそれぞれ成果を出している場面でも、「そこで発揮されている資質が全く違う」ということは、よくありますからね。
だからといって、「着想に適職なんてものはない!」と断言してしまうのも、どうかと思いますので、就職や転職など、「仕事探し」の際に持っておきたい視点をご紹介します。
クリエイティブな発想が求められる仕事
「着想」の人は、アイデアを考えるのが得意です。
何か新しいものを生み出したり、違う角度から物事をとらえたりすることに、ワクワクすることが多いのではないでしょうか。
この才能を活かせる仕事として、クリエイティブな発想が求められる職業が挙げられます。
例えば…
・広告やマーケティングなどの企画職
・新しい商品やサービスを開発する仕事
・文章やデザインで表現するクリエイター
いずれも、アイデアが価値を生む仕事です。
「着想」の人は、ひとつの発想から連鎖的に新しいアイデアを生み出すのが得意。
だからこそ、「今までにないものを作る」場面では、圧倒的な強みを発揮できるでしょう。
仕事を選ぶときは、「すでに決まった手順をこなす仕事」よりも、「新しい発想が求められる仕事」を意識すると、才能を存分に活かせるはずです。
自由な発想を受け入れる環境
「着想」の人は、枠にとらわれず、自由にアイデアを考えることを好みます。
だからこそ、働く環境も「自由な発想を受け入れてくれるか」が重要なポイントになります。
例えば…
・「もっとこうしたら面白い」と発言しても、周囲が前向きに受け止めてくれる環境
・上司や同僚が「新しいアイデアを歓迎する」雰囲気の職場
・ルールや手順がガチガチに決められていない仕事
こうした環境なら、「着想」の才能が存分に発揮され、仕事が楽しくなるでしょう。
一方で、「前例踏襲」や「決められた通りにやる」ことが求められる職場では、窮屈さを感じるかもしれません。
「なんでこのやり方なの?」
「もっといい方法があるのに…」
そんな思いが積み重なると、モチベーションが下がりがちです。
もし「もっと自由にアイデアを出したい」と感じるなら、働く環境を見直してみるのも一つの選択肢。
「自分のアイデアが活かせる場所か?」という視点で、環境を選ぶと、新しい可能性が広がるかもしれませんね。

着想の人はここに気をつけよう!
ここまで、「着想」の魅力、そして、その資質の活かし方などをお伝えしてきました。
でも、ストレングスファインダー®の上位資質は、二面性があります。
「意思が強い」と「頑固」みたいなものでしょうか。
これって、表裏一体なんですよね。
ここでは、「着想」が魅力的な資質だからこそ、「気をつけないと、もったいない!」という点を、2つお伝えします。
アイデアばかりで実行が伴わない
「着想」の人は、新しいアイデアを次々に思いつくタイプです。
ひとつのテーマから発想が広がり、ユニークな視点で物事を考えるのが得意でしょう。
ただ、そのアイデアが「思いつくだけ」で終わってしまうことがあります。
「こんなことをやったら面白そう!」
「これ、新しいアイデアとして使えそう!」
でも、ひらめいた瞬間が一番楽しくて、そこで満足してしまう。
また、新しいアイデアが次々と浮かぶため、ひとつのことを深める前に別のことに興味が移ってしまうことも。
結果、「発想力はすごいのに、形にならない」と思われてしまうことがあるかもしれません。
では、どうすればいいのか?
「アイデアを実行につなげる仕組みを作る」のがポイントです。
「まず、どのアイデアを形にするか決めよう」
「最初の一歩として、○○から始めてみるのはどう?」
「着想」の人は、考えている時間が一番ワクワクするもの。
でも、実行に移すことで、その発想力をもっと活かせる場が広がるでしょう。
アイデアを生み出すだけでなく、形にすることも意識する。
そうすることで、「着想」の強みが、より価値あるものになっていくはずです。
周囲との温度差が生まれてしまう
「着想」の人は、新しいアイデアを考えるのが好きなタイプです。
ひとつのテーマから次々と発想が広がり、常に「面白いこと」を考えているでしょう。
ただ、その熱量が周囲と合わず、温度差が生まれてしまうことがあります。
「こんなアイデア、どうかな?」
「これを取り入れたら、もっと良くなるかも!」
本人はワクワクしながら話していても、相手には「ついていけない」「また新しいことを言っている」と思われてしまうことも。
特に、「調和性」や「公平性」の資質を持つ人にとっては、アイデアの斬新さよりも、現実的で合理的な進め方が重要です。
周囲の意見を尊重しながら物事を進めたい人にとって、頻繁なアイデアの変更は「計画を崩すもの」と受け取られることもあるでしょう。
では、どうすればいいのか?
「アイデアの共有方法を工夫する」のがポイント。
「まず、このアイデアを試してみるのはどう?」
「これを実現するなら、どこから始めるのがいいと思う?」
「着想」の人は、発想するだけでなく、周囲と歩調を合わせながら進めることも意識するといいでしょう。
アイデアが形になれば、その発想力はもっと活かされ、周囲とのズレも少なくなるはずです。

もっと着想を活かしていくために
ここまで、「着想」についてお伝えしてきました。
でも、ストレングスファインダー®は、もっと奥が深いですからね。
上位資質は、深く知れば知るほど、人生(キャリア)を豊かにする自分だけの道具になっていきます。
ここからは、そのヒントを2つご紹介します。
着想×〇〇の組み合わせ
資質は、単独でも特徴はありますが、実際に私たちの中で「強み」として発揮されるとき、決まって「着想×〇〇」のように、2つ以上の資質がかけ合わさった形で現れます。
これこそが、ストレングスファインダー®の奥深さであり、私たち一人ひとりの個性です。
上位トップ5の資質が、他の人と全く同じになる確率は、3,300万分の1。
そして、「資質×資質」の組み合わせパターンは、561通り。
上位に同じ「着想」を持っていたとしても、それ以外にどんな資質を上位に持っているかによって、その人の「着想」が解き放つ魅力は、他の人とは全く異なります。
ここでは、参考までに、「着想×〇〇」の例を2つご紹介します。
着想×個別化
一人ひとりの個性を面白がりながら、その人に合った関わり方ができる人。
相手の特徴や考え方に興味を持ち、「この人にはこういうアプローチが合いそう」と発想を広げながら、自然と相手との距離を縮めていく。
着想×戦略性
新しいアイデアを生み出しながら、最適な道筋を見つけ出せる人。
周囲の人が諦めかけるような場面でも、「なんとかやりようはある」と考え、状況に応じた柔軟な発想で打開策を見つけていく。
ストレングスコーチを使ってみよう
「着想×〇〇」の例、いかがでしたか?
この組み合わせは、まだ残り31通りありますからね。
ストレングスファインダー®の書籍を買って、アセスメントを行い、該当するページを読む。
確かにそれも大事ですが、私の感覚では、その段階でのストレングスファインダー®の理解度は、3割程度。
理解度が3割ということは、今後の活用度も3割ですからね。
これでは、せっかく本を買ったのにもったいない。
最新の調理家電を買ったのに、「あたため」しか使わないようなものです。
ストレングスファインダー®は、自分の中に備わっている「人生を豊かにする道具」の存在を自覚するもの。
そして、その道具を、みなさんと一緒に明らかにするサポート・ガイド役となるのが、ストレングスコーチです(私もその一人ですけどね)。
一度きりの人生。もっと自分らしく。もっとラクに。
そう思う人は、一度ストレングスコーチとの「個人セッション」を受けてみてください。
(ちなみに、私のコーチ資格取得は、この「個人セッション」体験での感動がきっかけでした)
※このサイトでも、いずれ「個人セッション」の受付を行います。
以上、「着想」について、ご紹介をしました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ぜひ、ご自分が上位に持つ他の資質についても、当サイトでご確認ください。
Use your strengths to be yourself.
~強みを活かして、あなたらしい人生を~
実行力 | 影響力 | 人間関係 構築力 |
戦略的 思考力 |
---|---|---|---|
達成欲 | 活発性 | 適応性 | 分析思考 |
アレンジ | 指令性 | 運命思考 | 原点思考 |
信念 | コミュニケーション | 成長促進 | 未来志向 |
公平性 | 競争性 | 共感性 | 着想 |
慎重さ | 最上志向 | 調和性 | 収集心 |
規律性 | 自己確信 | 包含 | 内省 |
目標志向 | 自我 | 個別化 | 学習欲 |
責任感 | 社交性 | ポジティブ | 戦略性 |
回復志向 | 親密性 |