【未来志向】ストレングスファインダー資質解説|特徴と活かし方

戦略的思考力

「ふとした時、気がついたら将来のことを考えている。」
「旅行は、出発前がいちばんワクワクする」

「未来志向」の人は、この感覚がわかるのではないでしょうか。

「未来志向」は、「こうなったらいいな」という未来像をありありと思い描く資質。
そのビジョンを言葉にして伝えることで、まわりにも希望を感じさせていきます。

未来の理想を思い描いたら、「そこに向かうには今なにができるか?」と自然に考える。
そんなふうに未来から逆算して動いていけるのも、「未来志向」ならではの強みですね。

ここでは、「未来志向」の特徴や活かし方、さらには注意点について、わかりやすく解説していきます。

未来志向は「ビジョンを描く」才能

「未来志向」は、これから起こる未来を想像することが得意な才能です。

「適応性」は「今この瞬間」の人。
「原点思考」は「過去」の人。

そう呼ばれるのに対して、「未来志向」はまさに「未来」の人といえますね。

そして、「未来志向」の人が思い浮かべる未来は、「こうなったらいいなぁ」「こうなったら最高だ」といった、ポジティブな未来(ワクワクする未来)がほとんどです。

この思い浮かべる未来の時間軸は、人それぞれ。
1年後、5年後、10年後。
人によっては、「仕事を引退したあとのこと」という人もいます。

そして、その思い浮かべる未来の「解像度が高い」のも「未来志向」の特徴。

例えば、引退後。
「こんな家に住んで」「こんな趣味を持って」「旅行では〇〇に行って」などなど。
放っておけば、どんどん具体的にイメージを膨らませていきます。

そして、「それを実現したい!」というモチベーションを、その想像から高めていきます。

「理想の未来を思い描いて、そこから今の行動モチベーションを高めていく」

「未来志向」はそんな才能です。

未来志向の公式動画解説

まずは、こちらの動画(1分程度)をご覧ください。
Gallupの公式動画です。

※ 視聴が困難な場合は、そのまま下の解説に進んでも、問題ありません。

堂々と自分の「思い(ビジョン)」を語る女性です。

「もし・・・だったら、どんなにいいだろう」と思い、自ら行動(開業)した。
開業後、向こう20年間のビジネスプランを考えた。
これからの成長プランを詳細に伝えて、投資家を集めた。

この女性が語ったのは、「こうなったらいいのに」という願望を願望のまま終わらせず、自ら行動してそれを実現したという話です。

まさに、「ワクワクする未来(想像)」を、行動エネルギーに変換したといえますね。
想像を想像のまま終わらせず、行動をすることで現実に「創造」していく。

これこそが、「未来志向」の理想のカタチです。

またこの女性は、「成長プランを詳細に伝えて投資家を集めた」とも語っています。

このように「未来志向」は、自分の頭の中に思い描いたビジョンを人に伝えるのも得意。
自分のワクワクを周囲に語り、賛同者として仲間に引き入れたり、相手のやる気を高めたりしていきます。

未来志向は、想像力でモチベーションを高める人

「こうなったら最高!」と思える未来を思い描く「未来志向」は、想像力の人といえます。

想像する未来の「解像度」が上がれば上がるほど、ワクワク感と同時に、そこに向かうエネルギーも高まっていくでしょう。

「こうなったらいいなぁ」…①
➣ 「なんとか実現したい」…②
➣ 「そうなる未来以外は考えられない」…③

こんな感じでしょうか。
3番目のスイッチが入ったときの行動エネルギーは、相当なものでしょうね。

未来志向の活かし方

ワクワクする「未来」を想像し、そこからモチベーションを得ることができる「未来志向」。

では、この資質は、仕事やプライベートで、どう活かすことができるのでしょうか?

「理想の未来」へのアプローチを具体的に考える

「こうありたい」「こうなりたい」という理想の未来を思い描くビジョナリーの「未来志向」。
せっかく思い描いた未来を、そのままにしてしまうのはもったいないですよね。

理想は、「想像」を現実に「創造」していくこと。

そのために必要なのは、「じゃあ、どうすれば?」「何から始める?」と、そこに向かうアプローチも一緒に想像することです。
(この点、「戦略性」もあわせて上位に持つ人は得意そうですね)

「未来志向」は、「戦略的思考力」のグループに属します。
つまり、この資質は「思考」の資質であり「行動」の資質ではありません

繰り返しになりますが、一番もったいないのは思考だけで終わってしまうこと。

そうならないための第一歩は、理想の未来を手にするための「アプローチ(道筋)」や「最初のアクション」まで想像力を働かせることです。

「さて、何から始めようか」
これは、「未来」から「現在」に時間を巻き戻す思考といってもいいでしょう。

周囲の人に「ワクワクする未来」を語る

「未来志向」の人のもうひとつの「もったいない」は、そのビジョンを自分だけのものにしてしまうこと。
そのビジョンは、周りの人のワクワクも引き出すことができますからね。
(「コミュニケーション」もあわせて上位に持つ人は、これが得意かも)

「1年後に、こんなチームになってたらすごいよね!」
「仕事を引退したら、ふたりで〇〇に行きたいよね!」

そのワクワクは、仕事でもプライベートでも構いません。

きっと「いいね!」「そうしたい!」と賛同してくれる人が現れるはずです。
(家族の場合は、賛同してもらえるまで粘りましょう(笑))

「じゃあ、そのためにどうしようか?」

会話がここまでくれば理想的。
ビジョン(未来)から行動(今)に話題が変わる。
それこそが、「ありたい未来」を実現する第一歩です。

未来志向にあった仕事・職場

まず、大前提として、ストレングスファインダー®は、適職診断ツールではありません。

複数の人が、同じ仕事でそれぞれ成果を出している場面でも、「そこで発揮されている資質が全く違う」ということは、よくありますからね。

だからといって、「未来志向に適職なんてものはない!」と断言してしまうのも、どうかと思いますので、就職や転職など、「仕事探し」の際に持っておきたい視点をご紹介します。

仲間のやる気を引き出す仕事

「未来志向」は、当たり前のように(息をするように)ワクワクする未来を思い描きます。

「未来志向」の人の中には、あまりにも当たり前すぎて、「みんなやってるだろう」と思っている人も多いかもしれません。

でも、これが大きな勘違い。
このビジョナリー特性は、「未来志向」ならではです。

「将来どうしていきたい?」
「〇年後、どうなっているのが理想的?」

こんな問いを周りの人に投げかけることによって、相手の思考を「ワクワクする未来」に向けることができます。
(先ほどの「語る」に対して、「問いかける」のがこちらのポイント)

「質問されて、初めてそんなことを考えました」
「なりたい自分を想像したら、なんかやる気が出てきました」

こんな反応が聞けるはずです。

実はこれ、「コーチング」の要素なんですよね。
「未来志向」の人にぜひ身につけてもらいたいのが、このコーチングスキル
(あわせて「共感性」を上位に持つ人は、このコーチングがさらに威力を増すはず)

部下、同僚、友人、家族。
相手は問いません。

ぜひ、ビジョナリー思考のおすそわけで、周囲の人たちの「理想の未来」に向けたやる気を引き出してください。

発展途上の業界や新しいプロジェクト

「こうなったら最高」という未来を思い描いて、モチベーションを高めることができる「未来志向」は、新しい業界(役割)で力を発揮するでしょう。

成熟して、安定軌道に乗っている業界。
「攻め」よりも「守り」を重視した仕事。

それよりも、未成熟で発展途上な業界
やり方次第で、可能性が広がりそうな仕事

こちらの方が、ワクワクエネルギーが高まるのではないでしょうか。
(「学習欲」や「着想」をあわせて上位に持つ人は、ワクワク×2かもしれませんね(笑))

就職や転職活動をする時。
また、職場でキャリアの希望を伝える際には、ぜひこの点も検討してみてください。

ファイナンシャルプランナー(FP)

最後に、具体的な仕事をひとつ加えておきます。

それが、ファイナンシャルプランナー(FP)の仕事。
中でも、「資産形成」のサポートをする仕事は、「未来志向」に向いていそうです。

「お子さまには、どんな進路を歩ませてあげたいですか?」
「お仕事を引退したあとは、どんな余暇を過ごしたいですか?

「資産形成サポート」は、顧客にこのような質問をしながら、そのために必要な資金と、それを準備する方法をプロの目線でアドバイスします。

これって、先ほどのコーチングのイメージに近いですよね。

理想の未来を実現するお手伝い。
「金融にちょっと興味がある」という人は、ぜひファイナンシャルプランナー(FP)という道も考えてみてください。

未来志向の人はここに気をつけよう!

ここまで、「未来志向」の魅力、そして、その資質の活かし方などをお伝えしてきました。

でも、ストレングスファインダー®の上位資質は、二面性があります。

「意思が強い」と「頑固」みたいなものでしょうか。

これって、表裏一体なんですよね。

ここでは、「未来志向」が魅力的な資質だからこそ、「気をつけないと、もったいない!」という点を、2つお伝えします。

理想が「絵にかいた餅」で終わってしまう

先ほども書きましたが、「未来志向」は「思考」の才能であり「行動」の才能ではありません。

「この資格が取れたら、こんな仕事ができそうだなぁ」
「お金をちゃんと貯めたら、将来こんな生活ができそうだなぁ」

「未来志向」は、この手の思考は得意。
でも気をつけないと、「思っただけ」「想像しただけ」で終わってしまう。
これが珍しくありません。

過去の自分を振り返って、心当たりのある人も多いのではないでしょうか。
(「活発性」や「目標志向」をあわせて上位に持つ人は、そんなことないでしょうけど)

では、それを解決するヒント。

ひとつめは、先ほどご紹介した「具体的なアプローチ」「最初のアクションもあわせて考えること。
そしてもうひとつは、周囲の人に「コミット」することです。

「私、〇〇しようと思うんだよね」

こんなコミット(宣言)は、自分をいい意味で追い込んでくれます。
「口だけ」の自分は格好悪いですからね。

せっかくの理想の未来が、「絵にかいた餅」で終わらないように。
「未来志向」の人は、ぜひ気をつけてください。

現実逃避をしてしまう

「こうなったらいいなぁ」の未来イメージは、現実から目を背ける「逃避」の思考になる可能性もあります。

仕事が、学校が、家庭が…。
生きていてれば、思い通りにいかないことはいくらでもありますよね。

そんな時に、「明日から1週間仕事が休みだったら」とか「夫が(妻が)〇〇だったら」を想像しても、現実は何も変わりません。

「また、どうしようもないことを考えてた⤵⤵」

さらに、その現実とかけはなれた未来イメージが、かえって「落ち込みモード」の原因になることも…。

その思考が、「ワクワク」と、それを手にするための「行動」につながるのか。
それとも、現実に戻ったときの「ため息」につながるのか。

「未来志向スイッチ」が入ったときには、この点を見極められるようにしたいですね。

もっと未来志向を活かしていくために

ここまで、「未来志向」についてお伝えしてきました。

でも、ストレングスファインダー®は、もっと奥が深いですからね。

上位資質は、深く知れば知るほど、人生(キャリア)を豊かにする自分だけの道具になっていきます。

ここからは、そのヒントを2つご紹介します。

未来志向×〇〇の組み合わせ

資質は、単独でも特徴はありますが、実際に私たちの中で「強み」として発揮されるとき、決まって「未来志向×〇〇」のように、2つ以上の資質がかけ合わさった形で現れます。

これこそが、ストレングスファインダー®の奥深さであり、私たち一人ひとりの個性です。

上位トップ5の資質が、他の人と全く同じになる確率は、3,300万分の1。

そして、「資質×資質」の組み合わせパターンは、561通り。

上位に同じ「未来志向」を持っていたとしても、それ以外にどんな資質を上位に持っているかによって、その人の「未来志向」が解き放つ魅力は、他の人とは全く異なります。

ここでは、参考までに、「未来志向×〇〇」の例を2つご紹介します。

未来志向×最上志向

「今のまま」でいることに満足をしない人。
「こうなりたい」「もっと〇〇したい」という強いエネルギーのもと、ストイックに必要な努力を重ね、その理想の未来(理想の自分)を現実に近づけていく。

未来志向×コミュニケーション

「こうなったら最高!」という理想の未来を、自分だけのものにすることなく、周りの人たちに伝えようとしていく人。
わかりやすい言葉とイメージしやすい表現で、自分の頭の中にあるイメージをそのまま相手の脳内に届け、自分のワクワクを周囲に伝播させていく。

ストレングスコーチを使ってみよう

「未来志向×〇〇」の例、いかがでしたか?

この組み合わせは、まだ残り31通りありますからね。

ストレングスファインダー®の書籍を買って、アセスメントを行い、該当するページを読む。

確かにそれも大事ですが、私の感覚では、その段階でのストレングスファインダー®の理解度は、3割程度。

理解度が3割ということは、今後の活用度も3割ですからね。

これでは、せっかく本を買ったのにもったいない。

最新の調理家電を買ったのに、「あたため」しか使わないようなものです。

ストレングスファインダー®は、自分の中に備わっている「人生を豊かにする道具」の存在を自覚するもの。

そして、その道具を、みなさんと一緒に明らかにするサポート・ガイド役となるのが、ストレングスコーチです(私もその一人ですけどね)。

一度きりの人生。もっと自分らしく。もっとラクに。

そう思う人は、一度ストレングスコーチとの「個人セッション」を受けてみてください。
(ちなみに、私のコーチ資格取得は、この「個人セッション」体験での感動がきっかけでした)

※このサイトでも、いずれ「個人セッション」の受付を行います。


以上、「未来志向」について、ご紹介をしました。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

ぜひ、ご自分が上位に持つ他の資質についても、当サイトでご確認ください。

Use your strengths to be yourself.
~強みを活かして、あなたらしい人生を~

実行力 影響力
人間関係
構築力
戦略的
思考力
達成欲 活発性 適応性 分析思考
アレンジ 指令性 運命思考 原点思考
信念 コミュニケーション 成長促進 未来志向
公平性 競争性 共感性 着想
慎重さ 最上志向 調和性 収集心
規律性 自己確信 包含 内省
目標志向 自我 個別化 学習欲
責任感 社交性 ポジティブ 戦略性
回復志向 親密性
タイトルとURLをコピーしました