【徹底解説!】ストレングスファインダー®「目標志向」とは

実行力

試験など、「いつまでに、何を」と目標が明確になっているとやる気が出る。
「定例会議」のような、ゴールが見えない場にいる時間がもったいない。

「目標志向」の人は、この感覚がわかるのではないでしょうか。

「目標志向」は、明確な目標が定まると一気にモチベーションアップ。
その達成に向けて、一直線に突き進むことができる才能です。

英語で「Forus(フォーカス)」
この言葉からも、抜群の集中力を発揮するのがわかりますね。

みなさんは、この「目標志向」を、仕事やプライベートの場面で上手に活かせているでしょうか?

ここでは、「目標志向」の特徴や活かし方、さらには注意点について、わかりやすく解説をしていきます。

では、いってみましょう!

目標志向は、「集中力を発揮する」才能

「目標志向」は、目標が定まっているかどうかで、状態が全く異なります。

目標が定まっていない = スイッチが入らず、どこかフラフラ
目標が定まっている = やる気と集中力が研ぎ澄まされる

全然違いますね(笑)

「目標志向」にとって大事なことは、とにもかくにも「目標(ゴール)」が明確なこと。
その目標が定まると、そのために「何が必要で、何が必要でないか」を見極めて計画を立てます。

そしてその後は、その計画をもとに行動の優先順位を決め、目標達成までやり抜いていきます。

大事なのは、「目標」を絞り込むこと。
あれもこれもは、フォーカスが分散しますからね。

目標志向の公式解説動画

まずは、こちらの動画(1分程度)をご覧ください。
Gallupの公式動画です。

※ 視聴が困難な場合は、そのまま下の解説に進んでも、問題ありません。

「この資質(目標志向)が大好き」と語る女性です。

宿題に没頭すると、周囲のことが視界に入らない
常に何が一番大切かを判断して優先順位を決める
時間や労力を無駄にせず、成し遂げる方法を探す。

このような言葉が語られていました。

一番上の「集中すると、周りの様子が視界に入らない」
これは「目標志向」のあるあるみたいですね。
同じように、「周囲の音も入ってこない(話しかけられても気づかない)」という人もいるのではないでしょうか。

「時間や労力を無駄にせず」という言葉も印象的でしたね。
ただ、目標に向かうのではなく、優先順位を決めて、無駄なく向かう。
(この感覚は、「最上志向」もあわせて上位に持つと、さらに強く出るのではないでしょうか)

目標志向は、優先順位を決めてひとつにことに取り組む人

「フォーカス(絞り込み)」で力を発揮する「目標志向」。
見方を変えると、

「何から手を付けていいかわからない」
「あれもこれもやることがある」

という状態が好きではありません。
その場合は、いったん立ち止まり「何から片づけるか」優先順位を決めてから行動をします。

例えば、試験勉強をする場合。
やみくもに始めることはないでしょう。

合格ライン(=目標)を確認する
・各科目の出題範囲を確認する
 (よく出題される個所を確認する)
・試験日から逆算して、「合格」を目標(基準)にした学習計画を立てる

簡単にまとめると、こんな感じでしょうか。

学習を始めたあとは、過去問などを使いながら、自分の決めたタイミングで進捗チェックを行います。
そして、その状況(進捗)を踏まえて、また計画と優先順位を見直していくでしょう。

このマイルストーンを置いた進チェックも、「目標志向」の得意技です。

「自分が目標に近づいている」

この実感が、また次の行動のモチベーションにつながりますからね。

目標志向の活かし方

目標達成に向けて、人一倍強い集中力と行動力を発揮する「目標志向」。

では、この資質は、仕事やプライベートで、どう活かすことができるのでしょうか?

自分で立てたゴールを実現させる

ゴールに向けて、抜群の集中力と行動力を発揮する「目標志向」。

そのためには、ひとつ重要な条件があります。
それは、そのゴールが明確(測定可能)であること。

「そのために何が必要?」
「何をどの順番で始める?」

この思考は、ゴールが明確に定まらないと働きませんからね。

先ほどの「試験」はわかりやすいケースです。
「合格」という、これ以上ない明確な「達成基準」がありますから。

それ以外のものも同様です。
例えば、ダイエット。

「やせたい」

残念ながら、これだけでは不足(笑)
「達成基準」が、ぼんやりしすぎです。

「いつまでに」
「今よりも何Kg減らすのか」

これを決めることが大切です。

仕事の場面では、「売上を増やす」「業務効率化する」ではなく、「いつまでに」「〇〇%増やす(〇〇%削減する)」のように明確な「達成基準」を決めること。

「目標志向」の集中力が活かされるのは、そのあとです。

また、環境も味方につけるとさらに効果的。

・掲げた目標を、目の付くところに貼っておく(スマホの待ち受けにする)
・掲げた目標を、身近な人に宣言する

ここまでやったら完璧(笑)
掲げた目標は、必ず達成できるのではないでしょうか。

人の目標達成をサポートする

「目標志向」の人は、周囲の人の目標達成も効果的にサポートします。

・目標を「測定可能」なレベルで明確にする
・その達成に向けて「行動計画」を立てる(優先順位を決める)
・行動後の「進捗確認」のタイミングと方法を決める

このように、人が目標達成に向けたステップを考える時、「目標志向」の人のアドバイスは最高の手助けになるでしょう。

そして行動後。
「目標志向」の人は、本人以上に進捗を気にしてくれるはずです。

「スタートから1か月ですけど、どうなりました?」
「順調ですね。このペースでいきましょう。」
「あまり進んでいないですね。何かありましたか?」

「目標志向」の人の目標に対するストイックさは、こんな感じで現れてきそう。
いい意味で厳しい…(笑)

ジムのパーソナルトレーナーのイメージが、ピッタリかもしれません。

「一人だと、きっと甘えていました。」
「〇〇さんが付いてくれていたので、最後まで頑張れました。」

相手が目標を達成したときには、こんな言葉をかけてもらえるでしょうね。

目標志向の人にあった仕事・職場

まず、大前提として、ストレングスファインダー®は、適職診断ツールではありません。

複数の人が、同じ仕事でそれぞれ成果を出している場面でも、「そこで発揮されている資質が全く違う」ということは、よくありますからね。

だからといって、「目標志向に適職なんてものはない!」と断言してしまうのも、どうかと思いますので、就職や転職など、「仕事探し」の際に持っておきたい視点をご紹介します。

期限つきのプロジェクトに関わる仕事

「決められた期限」と「明確な目標」が揃った時に力を発揮する「目標志向」。
仕事も、それらが明確な方が力を発揮するでしょう。

「〇月〇日までに●●を完成させる」
「〇月〇日に行われる●●の準備を終わらせる」

そして、そのプロジェクトが完了したら、また新しいプロジェクトの準備がはじまる。
イメージとしては、こんな感じでしょうか。

日々、マルチタスクでいろいろな業務を行うよりも、「〇月〇日までは●●に一点集中」
このほうが、「目標志向」のエネルギー(集中力)は高まるはずです。
(一方、マルチタスクの才能は「アレンジ」)

数値目標が明確な仕事(営業など)

先ほど、パーソナルトレーナーの例をあげましたが、同じように「数値目標」が明確な仕事で「目標志向」の強みが発揮されるでしょう。

営業の仕事は、わかりやすいですね。
「期間」「契約件数」「売上額」など、常に追いかける数字が明確ですから。

でもこれは、営業に限った話ではありません。
事務の仕事でも、自ら「数値目標」をつくることはできますからね。

「今日は、〇時までに●●を終わらせる」
「●●の仕事にかけている時間を、〇分短縮させる」

目の前の仕事に、測定可能な目標を立ててみる。
それによって、その仕事に向かうモチベーションが高まるはずです。

一番もったいないのは、ただ与えられた仕事を淡々とこなすこと。
日々のルーティンワークを、ただ定時まで行うこと。

これでは、「目標志向」はまったく機能しません。
「目標志向」は、34資質の中でも「レア資質」と呼ばれます。
(トップ5に持つ人は珍しい)

だとしたら、効果的に使わないともったいない。

目標数字のない仕事だから「目標志向」は活かせない。
そうではありません。

ないならつくる(自分で立てる)。
これは、どんな仕事でもできるはずです。

最初は「自己満足」で構いません。
でもそんな仕事ぶり(抜群の集中力)を、必ず誰かが見ていますから。

目標志向の人はここに気をつけよう!

ここまで、「目標志向」の魅力、そして、その資質の活かし方などをお伝えしてきました。

でも、ストレングスファインダー®の上位資質は、二面性があります。

「意思が強い」と「頑固」みたいなものでしょうか。

これって、表裏一体なんですよね。

ここでは、「目標志向」が魅力的な資質だからこそ、「気をつけないと、もったいない!」という点を、2つお伝えします。

視野が狭くなってしまう

明確な目標が定まると一点集中(フォーカス)の「目標志向」。
そのあまりの集中力ゆえに、ほかのことに意識が向かなくなってしまうことがあります。

「周りが見えない」
「人の声が聞こえない」

このあたりは、あるある。
職場で働いているときは、つい周囲の人とのコミュニケーションが疎かになってしまうかもしれません。

また集中力が強く出過ぎると、相手の心情に配慮できなくなってしまうことも。
例えば、チームで掲げた目標を追いかけている場面。

「〇〇さん、今月●●円売り上げが足りませんね。」
「このままだと、目標に到達しませんよ。」

目標達成に向けて、人一倍こだわる。
これは確かに素晴らしい才能です。

でもそれがあまりに強く出過ぎると、その関りが相手のプレッシャーになることもあります。
(「競争性」もあわせて上位に持つ人は要注意)

目標達成は確かに大事。
でも、それを成し遂げるのは「人」です。
そして、人は「感情の生き物」ですからね。

特にチームで行動しているときは、この点を忘れないようにしましょう。

変化に過度のストレスを感じてしまう

決まった目標にまっすぐ進む「目標志向」は、変化にストレスを感じることがあります。

状況の変化にあわせて、目標が変更になる。
もしくは、計画そのものが中止になる。

一番のストレスは、このあたりでしょう。

「目標志向」の人にとっては、「目標がなくなる = コンパスのない航海」
「じゃあ、何をしたらいいの?」と、何も手につかなくなるかもしれません。

また、「スケジュール変更」にも抵抗の気持ちが生まれそう。

「〇月〇日に向けて進めてきたのに…」
「スケジュールが変わると、全部予定が狂う」

こんな感じでしょうか。

いい意味でまっすぐ
見方を変えると、柔軟性が足りない

この点について、心当たりのある人もいるのではないでしょうか。

気持ちはわかります。
でも、そのような場面での態度(不満・やる気ダウン)は、周囲に悪い影響を与えかねませんので、気をつけたいですね。

もっと目標志向を活かしていくために

ここまで、「目標志向」についてお伝えしてきました。

でも、ストレングスファインダー®は、もっと奥が深いですからね。

上位資質は、深く知れば知るほど、人生(キャリア)を豊かにする自分だけの道具になっていきます。

ここからは、そのヒントを2つご紹介します。

目標志向×〇〇の組み合わせ

資質は、単独でも特徴はありますが、実際に私たちの中で「強み」として発揮されるとき、決まって「目標志向×〇〇」のように、2つ以上の資質がかけ合わさった形で現れます。

これこそが、ストレングスファインダー®の奥深さであり、私たち一人ひとりの個性です。

上位トップ5の資質が、他の人と全く同じになる確率は、3,300万分の1。

そして、「資質×資質」の組み合わせパターンは、561通り。

上位に同じ「目標志向」を持っていたとしても、それ以外にどんな資質を上位に持っているかによって、その人の「目標志向」が解き放つ魅力は、他の人とは全く異なります。

ここでは、参考までに、「目標志向×〇〇」の例を2つご紹介します。

目標志向×未来志向

「〇〇になりたい」「将来は〇〇を実現したい」という未来の夢をリアルに思い浮かべ、その想像によってモチベーションを高めることができる人。
その後は、「どうすればそれが叶うのか」と夢を具体的な目標に落としこみ、「いつまでに」「何を」「どのように行う」という行動計画を立てて行動し、その夢を実現させていくでしょう。

目標志向×分析思考

明確な目標を定めると、自分の勘や経験に頼ることなく、外から必要な情報・データを集めて検証を行います。
そして、その客観的な情報をもとに、ゴールに向けて最も効率のいい計画を立てて行動をしていくでしょう。
また行動後も、事前に決めたタイミングで進捗確認を細かく行い、必要とあればその確認で得た情報をもとに、計画を冷静に見直していきます。

ストレングスコーチを使ってみよう

「目標志向×〇〇」の例、いかがでしたか?

この組み合わせは、まだ残り31通りありますからね。

ストレングスファインダー®の書籍を買って、アセスメントを行い、該当するページを読む。

確かにそれも大事ですが、私の感覚では、その段階でのストレングスファインダー®の理解度は、3割程度。

理解度が3割ということは、今後の活用度も3割ですからね。

これでは、せっかく本を買ったのにもったいない。

最新の調理家電を買ったのに、「あたため」しか使わないようなものです。

ストレングスファインダー®は、自分の中に備わっている「人生を豊かにする道具」の存在を自覚するもの。

そして、その道具を、みなさんと一緒に明らかにするサポート・ガイド役となるのが、ストレングスコーチです(私もその一人ですけどね)。

一度きりの人生。もっと自分らしく。もっとラクに。

そう思う人は、一度ストレングスコーチとの「個人セッション」を受けてみてください。
(ちなみに、私のコーチ資格取得は、この「個人セッション」体験での感動がきっかけでした)

※このサイトでも、いずれ「個人セッション」の受付を行います。


以上、「目標志向」について、ご紹介をしました。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

ぜひ、ご自分が上位に持つ他の資質についても、当サイトでご確認ください。

Use your strengths to be yourself.
~強みを活かして、あなたらしい人生を~

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