【徹底解説!】ストレングスファインダー®「指令性」とは

影響力

「はっきり言わないのは、もどかしい」
「周囲が決めかねているなら、自分が決める」

「指令性」の人は、この感覚がわかるのではないでしょうか。

この資質は、物事を明確にし、迷いなく決断することができる才能です。

英語では「Command」

まるで指揮官(Commander)のように、自ら意思を示し、状況を前に進めていきます。
その強さがあるからこそ、リーダーとして頼られる場面も多いでしょう。

みなさんは、この「指令性」を、仕事やプライベートの場面で上手に活かせているでしょうか?

ここでは、「指令性」の特徴や活かし方、さらには注意点について、わかりやすく解説していきます。

では、いってみましょう!

指令性は「主導権を握る」才能

物事が停滞していて、誰かが決断を下さなければならない。

そんな状況で、迷わず一歩前に出られるのが「指令性」の人たちです。

この資質は、単にリーダーシップを取るだけではありません。
状況を整理したうえで、必要な判断を下し、周囲を動かす力を持っています。

「誰かに従うより、自分が流れをつくるほうがしっくりくる」
「曖昧なままでいるくらいなら、明確な方針を示したい」

そんな感覚を持っているからこそ、強い発信力でチームを導く場面も多いでしょう。

この「指令性」とよく対比されるのは「調和性」です。

「調和性」は、周囲の意見を尊重し、合意を大切にする才能。
一方、「指令性」は、物事を前に進めるために、率直に意見を伝え、周囲をリードする才能。

どちらも上位に持つ人は、「周囲の意見をくみ取りながら、最後は自分が決断する」タイプかもしれませんね。
逆に「指令性」だけが上位の人は、迷わず「周囲を引っ張る」タイプといえそうです。

まさに、「主導権を握る」才能いえるでしょう。

指令性の公式解説動画

まずは、こちらの動画(1分程度)をご覧ください。
Gallupの公式動画です。

※ 視聴が困難な場合は、そのまま下の解説に進んでも、問題ありません。

手を後ろに組んで堂々と語る男性です。

「他の人が勇気がなくて言えないことでも、自分は主張できる」
「同僚は、他の人がやらないリーダー役を自分に頼んでくる」
「自分の断定的なところが、人を委縮させることがある」

これらの言葉が印象的でした。

「言うべきことは、はっきり言う」

この「率直さ」が、「指令性」の特徴です。
言葉はストレートで強いですが、ある意味、とても「わかりやすい人」といえるかもしれませんね。

そして、「指令性」は、ただ強く主張するだけではありません。

・問題の解決のために、はっきりと主張する
・停滞した状況を打開するために、はっきりと主張する

この「解決へ導く力」こそが、「指令性」の才能の本質です。

指令性は、判断を先送りにしない決断力の人

「決める人がいないなら、自分が決める」

これが、「指令性」の人のスタンスです。

例えば、会議で参加者の意見が割れ、誰も結論を出せずにいる場面。

「このままでは進まない」

そう感じたら、「指令性」の人は迷いなく方向性を示します。

また、予期せぬトラブルが起こった場面。
そんな時こそ、「指令性」の強さが際立ちます。

多くの人が判断を躊躇し、「とりあえず様子を見よう」となっている状況でも、「指令性」の人は臆することなく決断し、自ら行動を起こします。

「遠慮していても、問題は解決しない」

この姿勢こそが、「指令性」の本質です。

決断を避けるのではなく、するべき時に必要な「決断をする」。
そして、その決断を実行に移し、その場を動かしていく。

まさに、指揮官(Commander)のような才能ですね。

指令性の活かし方

周りの空気を読み過ぎることなく、必要な場面で決断を下すことができる「指令性」。

では、この資質は、仕事やプライベートで、どう活かすことができるのでしょうか?

目標に向けてチームを引っ張る

チームで動いているときに、「このままだと進まない」と感じた経験は誰にでもあるでしょう。

「この状況を、誰が解決するのかな」
「このままだと、どうなるんだろう」

このように、その場で傍観してしまう人もいるかもしれません。
でも、「指令性」の人は違います。

「よし!自分が決めないと」

この時に、「空気を読んで」という発想はないでしょうね。
むしろ、「空気を読む意味がわからない」と思っているかもしれません(笑)

「必要だから自分が動く」

思考はとてもシンプル。
そこには、わずかな迷いもないはずです。

「指令性」の人の強みは、必要な場面ではっきりとした指示を出し、チームを前に進めること

会議で議論が停滞しているときは、「今決めるべきことはこれだ」と方向性を示す。
プロジェクトでチームが迷っているときは、「この方法で進めよう」と決断し、メンバーを動かす。

場が停滞している。
メンバーが迷っている。

そんな場面こそが、「指令性」のリーダーシップが最も輝く瞬間です。

困難な場面で的確な指示を出す

「指令性」の人は、トラブルが起きたときに、特にその力を発揮します。

「今、何をすべきか」

これが、すぐに見えますからね。

「周りが動揺している場面で、冷静に指示を出してきた」

そんな経験を持つ人も多いのではないでしょうか。
(あわせて「適応性」も上位に持つ人は、全然慌てなそう)

例えば、納期直前にトラブルが発生したとき。

「まず、○○を優先しよう」
「まず、○○と□□を分担して進めよう」

と、的確な行動を示す。
これが、「指令性」の人です。

周囲の人たちは、「この人がいてくれて助かった」と心から思うでしょうね。

指令性の人にあった仕事・職場

まず、大前提として、ストレングスファインダー®は、適職診断ツールではありません。

複数の人が、同じ仕事でそれぞれ成果を出している場面でも、「そこで発揮されている資質が全く違う」ということは、よくありますからね。

だからといって、「指令性に適職なんてものはない!」と断言してしまうのも、どうかと思いますので、就職や転職など、「仕事探し」の際に持っておきたい視点をご紹介します。

プロジェクトマネジャー・チームリーダー

「指令性」の決断力と推進力は、ここまでご紹介した通りです。
仕事でも、その才能を活かさない手はありません。

指示を待つよりも、自ら前に出て意思決定をする。
これは、「指令性」の人にとって自然なことですからね。

・チームリーダー
・プロジェクトマネージャー

このような立場では、明確なビジョンを持ち、チームを動かす力が求められます。

例えば、意見が分かれて、誰かが決断しなければならない場面。
「誰かが決めてくれたら…」と、責任のある決断を避けたがる人もいるでしょう。

でも、「指令性」の人は真逆(笑)

「自分が決める」
「自分が方針を示す」

ここに、やりがいを感じる才能ですからね。

リーダーとなって、チームの指揮をとる。
メンバーをまとめて、プロジェクトを前進させる。

これらは、まさに「指令性」の人に「うってつけ」の役割といえるはずです。

リスクを恐れず挑戦できる環境

「指令性」の人は、決断を下すことに迷いがありません。
それどころか、「決めること」そのものが得意といっていいでしょう。

だからこそ、スピード感とチャレンジ精神が求められる環境では、その力が最大限に発揮されるはず。

・スタートアップ企業
・変化の激しいマーケット

これらの環境では、誰かがリスクを取って前進しなければなりません。
慎重になりすぎると、せっかくのチャンスを逃してしまいますからね。

こんな場面でこそ、力を発揮するのが「指令性」。

「まずはやってみよう!」
「この方向で進めるべきだ!」

「もし失敗したら?」と心配して動けない人もいる中で、「指令性」の人は失敗を恐れずに挑戦できます。
この強みが、スピード感が求められる環境では大きな武器になるでしょう。

指令性の人はここに気をつけよう!

ここまで、「指令性」の魅力、そして、その資質の活かし方などをお伝えしてきました。

でも、ストレングスファインダー®の上位資質は、二面性があります。

「意思が強い」と「頑固」みたいなものでしょうか。

これって、表裏一体なんですよね。

ここでは、「指令性」が魅力的な資質だからこそ、「気をつけないと、もったいない!」という点を、2つお伝えします。

自己中心的(独断)になってしまう

自分の決断に自信を持っている「指令性」。

「こうすると決めたら、迷わず進める」

これは、大きな強みであり、チームを前進させる原動力となるのは間違いありません。
しかし、その強さが、時に「独断的」「自己中心的」と受け取られてしまうことも…。

・周囲の意見を聞かず、自分の判断だけで進めてしまう
・決断を急ぐあまり、他の人の理解が追いつかない

これらに、心当たりのある人もいるのではないでしょうか。
忘れてほしくないのは、次の感覚です。

「スピード感は大事、周囲の共感も同じく大事」

「指令性」の人にとっては、「決めること」「動くこと」が当たり前。
でも、周りの人は、「納得しながら進みたい」と思っていることもありますからね。

そんな時は、「決める前に、少しだけ立ち止まる」ことを意識してみましょう。

・「この方向がいいと思うけど、どう思う?」と投げかける
・「もし懸念点があれば教えて」と促す

もちろん、すべての意見を取り入れる必要はありません。
でも、「聞いてもらえた」と感じるだけで、周囲の人の納得度は大きく変わるものです。

持ち前の「決断力」に、意識的に「共感力」を加えてみる
そのバランスが取れれば、「頼れるリーダー」としての「指令性」の才能がさらに輝くはずです。

他者に対して攻撃的になってしまう

「指令性」の人は、物事をはっきりと言うタイプ
「遠回しな表現」や「曖昧な会話」は苦手で、核心をズバッと突くことが多いでしょう。

ただ、その率直さが誤解を生むことがあります。

「そんなの、やるしかないでしょ」
「それじゃ遅い。早く決めよう」

本人は「事実を伝えているだけ」のつもりでも、相手には「強く否定された」「急かされた」と感じられることも。
特に、「共感性」や「調和性」の資質を持つ人にとっては、強い言葉がプレッシャーになりやすいものです。

そういう時は、「率直さはそのままに、提案の形にする」のがポイント。

「まず、○○を進めてみない?」
「そろそろ決めたいけど、どう思う?」

「指令性」の人は、「まどろっこしい」と思うかもしれません(笑)
でも、周囲の人たちといい関係を維持するには、この感覚も必要です。

「指令性」の人の明快な判断力は、チームを前に進める大きな力です。
その強みを最大限に活かすために、「伝え方」も意識してみましょう。

もっと指令性を活かしていくために

ここまで、「指令性」についてお伝えしてきました。

でも、ストレングスファインダー®は、もっと奥が深いですからね。

上位資質は、深く知れば知るほど、人生(キャリア)を豊かにする自分だけの道具になっていきます。

ここからは、そのヒントを2つご紹介します。

指令性×〇〇の組み合わせ

資質は、単独でも特徴はありますが、実際に私たちの中で「強み」として発揮されるとき、決まって「指令性×〇〇」のように、2つ以上の資質がかけ合わさった形で現れます。

これこそが、ストレングスファインダー®の奥深さであり、私たち一人ひとりの個性です。

上位トップ5の資質が、他の人と全く同じになる確率は、3,300万分の1。

そして、「資質×資質」の組み合わせパターンは、561通り。

上位に同じ「指令性」を持っていたとしても、それ以外にどんな資質を上位に持っているかによって、その人の「指令性」が解き放つ魅力は、他の人とは全く異なります。

ここでは、参考までに、「指令性×〇〇」の例を2つご紹介します。

指令性×コミュニケーション

人を動かす言葉を持ち、説得力のあるメッセージを発信できる人。
ただ伝えるのではなく、「どう言えば人が動くか」を考えながら話し、言葉で方向性を示してチームを前進させていく。

指令性×自己確信

自分の考えに絶対の自信を持ち、それを周囲に強く示すことができる人。
周りの意見に流されることなく、「自分はこう思う」と堂々と主張し、強い意志を持って決断しながらチームを引っ張っていく。

ストレングスコーチを使ってみよう

「指令性×〇〇」の例、いかがでしたか?

この組み合わせは、まだ残り31通りありますからね。

ストレングスファインダー®の書籍を買って、アセスメントを行い、該当するページを読む。

確かにそれも大事ですが、私の感覚では、その段階でのストレングスファインダー®の理解度は、3割程度。

理解度が3割ということは、今後の活用度も3割ですからね。

これでは、せっかく本を買ったのにもったいない。

最新の調理家電を買ったのに、「あたため」しか使わないようなものです。

ストレングスファインダー®は、自分の中に備わっている「人生を豊かにする道具」の存在を自覚するもの。

そして、その道具を、みなさんと一緒に明らかにするサポート・ガイド役となるのが、ストレングスコーチです(私もその一人ですけどね)。

一度きりの人生。もっと自分らしく。もっとラクに。

そう思う人は、一度ストレングスコーチとの「個人セッション」を受けてみてください。
(ちなみに、私のコーチ資格取得は、この「個人セッション」体験での感動がきっかけでした)

※このサイトでも、いずれ「個人セッション」の受付を行います。


以上、「指令性」について、ご紹介をしました。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

ぜひ、ご自分が上位に持つ他の資質についても、当サイトでご確認ください。

Use your strengths to be yourself.
~強みを活かして、あなたらしい人生を~

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