【徹底解説!】ストレングスファインダー®「信念」とは

実行力

「地位やお金のためではなく、意義のあることを仕事にしたい」
「人として、道義に反することはしたくない」

「信念」の人は、この感覚がわかるのではないでしょうか。

「責任感」資質は、「人と約束を守る」など対人関係おいて「〇〇すべき」という強い思いがあります。
一方こちらの「信念」は、それよりもっと普遍的なもの。

「人として、こうあるべき」
「企業は、こうあるべき」

このように、ブレることのない強い芯を持つ才能です。

みなさんは、この「信念」を、仕事やプライベートの場面で上手に活かせているでしょうか?

ここでは、「信念」の特徴や活かし方、さらには注意点について、わかりやすく解説をしていきます。

では、いってみましょう!

信念は「価値観に沿って行動する」才能

信念は、ブレるのことのない芯がある。
これは、先ほどお伝えした通りです。

言い換えると、明確な「価値観」を持つ才能ということ。

この「価値観」「こだわり」は、分野を問いません。

仕事へのこだわり
健康へのこだわり
交友関係へのこだわり

そこを絶対に曲げたくない。
お金や地位をチラつかされても、そこは譲らない。

これが「信念」です。

例えば、営業や販売の仕事をする場合、「自分がいい」と思う商品以外は顧客に提案したくないでしょう。
そこで、もし自分の意に沿わない商品の販売を上司から強要されたとしたら…。

「じゃあ、この会社辞めます」

そこまで言う人もいるでしょうね。
「信念」の人たちが持つ「価値観」は、それくらい強いものです。

信念の公式解説動画

まずは、こちらの動画(1分程度)をご覧ください。
Gallupの公式動画です。

※ 視聴が困難な場合は、そのまま下の解説に進んでも、問題ありません。

銀行で、ローンを扱う仕事をしている女性。
「誠実さに価値を置いている」と、自分でも話していましたね。

顧客にとって正しいことを行う組織の一員でありたい
ローンを組む際、十分に検討するよう顧客に促す
同僚が、組む余裕がないローンを顧客に勧めるのを見るとイヤな気分になる

まさに「誠実さ」そのもの。

もし上司が売上至上主義で、「どんどんローンを提案しなさい」という場合でも、絶対に譲らない姿が想像できますね。

自分の価値観に反することはしたくない。
これは言い換えると、自分の価値観に沿った仕事ができているときに、「喜び」「やりがい」を感じるということでもあります。

信念は、「利他」の心を持つ使命感の人

売上よりも、他者貢献
自分の給与よりも、意義を感じる仕事。

「信念」は、そのように考える人が多いようです。

まさに「利他」の精神

また、ボランティア活動など社会貢献に熱心な人もいます。
あとは、総じて家族思い

自分よりも誰かのために。
もっと広げると、世の中のために。

とても熱くて、そして温かい才能ですね。

信念の活かし方

自分の中の明確な「価値観」に沿って行動しようとする「信念」。

では、この資質は、仕事やプライベートで、どう活かすことができるのでしょうか?

人や社会のために行動する

「使命感」の強い才能でもある「信念」は、やはり「貢献」がキーワード。

社内であれば、困っている同僚のため
または、純粋に顧客の利益を一番に考えて行動する

社外では、自分が住む地域のため
または、広く社会に貢献できるような団体に参加(協力)する

周囲の人からは、「もっと自分のメリットを考えたら?」「大変じゃないの?」と聞かれるかもしれません。

でも、そこに「大変さ」を感じることはないはず。
むしろ感じるのは、「充実感」「やりがい」ではないでしょうか。

「信念」の人が嫌うのは、自己矛盾。

「自分が正しいと思うことを、できていない」
「自分の価値観に反することを、行っている」

こちらの方が、ずっと苦しいはずです。

チームに高い倫理観を植えつける

「人として、正しいことをしたい」

「信念」の人が持つこの思いは、所属するチームの「価値観」「行動基準」の形成にも役立ちます。

人は弱い生き物です。

つい誘惑に負けてしまう。
ラクな道を選んでしまう。

多かれ少なかれ、そんな経験はあるでしょう。
(「信念」の人は「ない!」って言うかもしれませんが…)

仕事をしていて、つい「目先の利益」を優先したり、「自己都合的」な判断をしてしまう人もいるかもしれません。

「信念」の人は違います。

「それは、本当に自分たちがやるべきことだろうか」
「それは、人として正しいことだろうか」

チームや仲間に対して、「おかしい」と感じた時。
人の心に訴えるような問いをメンバーに投げかけて、自省を促すこともあるでしょう。

そんな「信念」の人の勇気ある行動を通じて、高い道徳観・倫理観がチーム内につくられていくはずです。
そして、それこそが「信念」の人が理想とする環境です。

チームの「良心」であり、判断軸を示す「羅針盤」のような存在。
これが、「信念」という才能です。

信念の人にあった仕事・職場

まず、大前提として、ストレングスファインダー®は、適職診断ツールではありません。

複数の人が、同じ仕事でそれぞれ成果を出している場面でも、「そこで発揮されている資質が全く違う」ということは、よくありますからね。

だからといって、「信念に適職なんてものはない!」と断言してしまうのも、どうかと思いますので、就職や転職など、「仕事探し」の際に持っておきたい視点をご紹介します。

自分の価値観にあった会社

自分の「価値観」を大切にする「信念」。
当然、「仕事探し」で一番重要なキーワードは次の言葉です。

企業理念に共感できるかどうか

そして、もうひとつ。

企業理念が実践できている会社かどうか

ここもちゃんと把握したいですね。
ホームページではステキなことを言っていても、残念ながら「やっていることが違う」企業はあるででしょう。

もし、そんな企業に就職してしまったら…。
「信念」の人は、毎日が地獄のような日々のはず。

「まぁ、給料がいいから仕方ないか」
「仕事はイヤだけど、プライベートで気分転換しよう」

「信念」の人は、こんな切り替えはできないでしょうからね。

もし自分の「価値観」に合いそうな企業を見つけた場合には、求人広告や企業のホームページの内容だけで判断をしないこと。

これはどの「資質」にも言えますが、「信念」は特に重要です。
それぐらい譲れない思い強い才能であるという自覚を、「仕事探し」の際には持っておいてください。

社会貢献につながる仕事

社会的使命感の強い「信念」ですから、日々行う仕事が「社会貢献」につながると、強い「やりがい」を感じることができるはずです。

医療や福祉に関する仕事
教育に携わる仕事
環境保護に関する仕事

これらは、わかりやすい例でしょう。

個人的におすすめですが、一方で難しさもあるのが「営業」の仕事。
先ほどの動画の女性も話していましたが、「営業」の仕事は「顧客の役に立てている」実感を日々味わうことができますからね。

一方で、「営業」は「実績」も求められる仕事です。
自分が正しいと思うことを日々行っていても、「実績」が伴わないと、自分を貫くことは難しくなるでしょう。

その状況に耐えられるかどうか。
そして、「信念」を貫けるかどうか。

もしそれができたら、自分の価値観に合う商品を扱う「営業」は天職になります。

日々、顧客への貢献を実感できる。
そして、その貢献に見合った報酬を得ることができる仕事ですからね。

信念の人はここに気をつけよう!

ここまで、「信念」の魅力、そして、その資質の活かし方などをお伝えしてきました。

でも、ストレングスファインダー®の上位資質は、二面性があります。

「意思が強い」と「頑固」みたいなものでしょうか。

これって、表裏一体なんですよね。

ここでは、「信念」が魅力的な資質だからこそ、「気をつけないと、もったいない!」という点を、2つお伝えします。

自分の考え・やり方に固執してしまう

自分の「価値観」に沿って動きたい「信念」は、少々(場合によっては、かなり)融通のきかないところがあります。

「その進め方は、おかしいと思います」
「その方針には同意できません」

職場やチーム内で、自分の「価値観」に合わない場面があると、このような発言をしてしまうかも。

気持ちはわかりますけどね。
その発言は、「協調性のない人」という周囲の印象につながりかねません。
そして、そのような発言が過ぎると、チーム内で孤立してしまう可能性も。

「それでも構わない!」

「信念」の人は、そう思うかもしれません。
でも、これはやっぱりもったいない。

仕事でもプライベートでも、誰かと過ごしていて「違和感」を感じた時。
(ここでの「違和感」は、価値観に合わない感覚です)

大切にしてもらいたいのは、「対話」の意識です。

相手には、相手の「価値観」「判断基準」があります。
それを全部受け入れる必要はありませんが、「理解」「尊重」する姿勢は大切です。

自分と相手、それぞれの「価値観」。
それを理解しあった先に、双方が納得できる第三案が生まれる可能性があるわけですからね。

経済合理性に欠けた行動をしてしまう

自分の価値観を大切にする「信念」は、時に経済合理性を欠く判断をしてしまうことがあります。

わかりやすい例は、利益やコストよりも「~であるべき」という価値観を優先するというもの。

目先の営業成績は気にせず、自分が正しいと思った仕事をする。
確かに、それが理想でしょう。

でも、そこに固執するあまり、業績(売上)が低迷してしまったとしたら。
その発想が、一緒に働く仲間の足を引っ張りかねません。

チームの売上が所属メンバーのボーナスに直結する場合は、自分の「こだわり」が仲間のボーナスを少なくしてしまうわけですからね。
もちろん、仲間だけでなく、自分の家族の生活にも影響を与えます。

大事なのは、バランス感覚。

「信念」の人が持つ「~であるべき」という価値観は、倫理的に素晴らしいものです。
それとあわせて、自分の「信念」が周囲に与える影響も、冷静に考えられるようにしておきましょう。

「信念」の人は、時に感情的になるところがありますから…。

もっと信念を活かしていくために

ここまで、「信念」についてお伝えしてきました。

でも、ストレングスファインダー®は、もっと奥が深いですからね。

上位資質は、深く知れば知るほど、人生(キャリア)を豊かにする自分だけの道具になっていきます。

ここからは、そのヒントを2つご紹介します。

信念×〇〇の組み合わせ

資質は、単独でも特徴はありますが、実際に私たちの中で「強み」として発揮されるとき、決まって「信念×〇〇」のように、2つ以上の資質がかけ合わさった形で現れます。

これこそが、ストレングスファインダー®の奥深さであり、私たち一人ひとりの個性です。

上位トップ5の資質が、他の人と全く同じになる確率は、3,300万分の1。

そして、「資質×資質」の組み合わせパターンは、561通り。

上位に同じ「信念」を持っていたとしても、それ以外にどんな資質を上位に持っているかによって、その人の「信念」が解き放つ魅力は、他の人とは全く異なります。

ここでは、参考までに、「信念×〇〇」の例を2つご紹介します。

信念×回復志向

自分の身の回りで起こる問題に敏感で、困っている人の存在に気づくと、それを見て見ぬふりは絶対にしない人。
それが通勤途中でも仕事をしている時でも関係なく、まっすぐな利他の精神で、その相手を助けるために行動を起こしていく。

信念×公平性

「人は差別(特別扱い)されるべきではない」という強い思いをもって、自らの行動・態度を選択していく人。
相手の年齢や立場で自分の接し方を変えることはなく、また職場内で不公平感を感じる状態に気づくと、ルール等を決めて、その状態が改善されるように働きかけていく。

ストレングスコーチを使ってみよう

「信念×〇〇」の例、いかがでしたか?

この組み合わせは、まだ残り31通りありますからね。

ストレングスファインダー®の書籍を買って、アセスメントを行い、該当するページを読む。

確かにそれも大事ですが、私の感覚では、その段階でのストレングスファインダー®の理解度は、3割程度。

理解度が3割ということは、今後の活用度も3割ですからね。

これでは、せっかく本を買ったのにもったいない。

最新の調理家電を買ったのに、「あたため」しか使わないようなものです。

ストレングスファインダー®は、自分の中に備わっている「人生を豊かにする道具」の存在を自覚するもの。

そして、その道具を、みなさんと一緒に明らかにするサポート・ガイド役となるのが、ストレングスコーチです(私もその一人ですけどね)。

一度きりの人生。もっと自分らしく。もっとラクに。

そう思う人は、一度ストレングスコーチとの「個人セッション」を受けてみてください。
(ちなみに、私のコーチ資格取得は、この「個人セッション」体験での感動がきっかけでした)

※このサイトでも、いずれ「個人セッション」の受付を行います。


以上、「信念」について、ご紹介をしました。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

ぜひ、ご自分が上位に持つ他の資質についても、当サイトでご確認ください。

Use your strengths to be yourself.
~強みを活かして、あなたらしい人生を~

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