「〇〇しながら□□も」と、同時にいくつかの作業をしたい。
効率の悪い方法を、「今までそうしてきたから」と続けるのはイヤ。
「アレンジ」の人は、この感覚がわかるのではないでしょうか。
「アレンジ」は、「効率的であること」を第一に考える才能。
そのためには、マルチタスクで作業を行ったり、従来の作業の進め方を変えたりしていきます。
みなさんは、この「アレンジ」を、仕事やプライベートの場面で上手に活かせているでしょうか?
ここでは、「アレンジ」の特徴や活かし方、さらには注意点について、わかりやすく解説していきます。
では、いってみましょう!
アレンジは「生産性を追求する」才能
色々なものを「組み合わせる」「組み替える」。
これにより、「アレンジ」の人は生産性を追求します。
例えば、Aという仕事とBという仕事があり、周囲の人が別々にその作業を行っている場面。
「まとめてやった方が早く終わるのでは?」
「まとめてやったほうが、効率がいいですよ」
「アレンジ」の人は、こんな提案をすることがあるでしょう。
「どうすれば効率がいいか」を、常に考えている才能ですからね。
また、自分が担当している仕事でも、「自分よりも得意な人」を見つけると「お願いしていいですか」と交代を申し出ることも。
これも背景(動機)は同じです。
「そのほうが効率がいい」
「結果的に、生産性が上がる」
このように、「アレンジ」は従来の方法にとらわれることなく、必要な変化を自ら起こしていきます。
この「変化」については、「適応性」とよく対比で扱われます。
「適応性」は、目の前で起こる「変化」に合わせていく(順応する)才能。
一方「アレンジ」は、必要な「変化」を自ら起こす才能。
どちらも上位に持つ人は、「変化」が大好きでしょうね(笑)
逆にいうと、現状維持やマンネリの状況は相当息苦しいはずです。
アレンジの公式解説動画
まずは、こちらの動画(1分程度)をご覧ください。
Gallupの公式動画です。
※ 視聴が困難な場合は、そのまま下の解説に進んでも、問題ありません。
冒頭の言葉が特に印象的でした。
周りの人は、自分のことを「スーパーママ」と呼ぶ。
この言葉に、「アレンジ」のすべてが集約されていますね。
「どうして、同時にそんなにたくさんのことができるの?」
周囲の反応は、きっとこんな感じでしょう。
それ以外にも、次のような言葉が語られていました。
4人の子供のスケジュール調整に、ワクワクする。
家族みんなの活動とイベントを、最大限有効に調整する。
予期しない状況に対応し、すべてがうまくいく方法をすばやく見つける。
中でも、印象的だったのが次の例え話。
「サーカスのパフォーマーが、9枚の皿を棒の先でくるくる回しながら、ステージを走り回っているようもの。」
これが「アレンジ」の日常です。
他の人が「大変じゃないの」と思う場面も、どこか楽しみながら行っているのが話しぶりからもわかりますね。
「アレンジ」は、ジャグラー(曲芸師)の才能と例えられることがあります。
・複数のことを同時に行う
・状況に応じて瞬時に調整する
周囲の人が驚くのも無理はありませんね(笑)
アレンジは、マルチタスクを得意とする人
効率性を追求する「アレンジ」にとって、マルチタスクはお手の物です。
例えば家事(料理)をする場面。
まな板で野菜を切りながら、フライパンでお肉を炒めて、同時に電子レンジであたためもしている。
これくらいは、当たり前でしょう。
加えて、洗濯機も動いていそうです。
「アレンジ」の人は、この「〇〇しながら」が大好き。
逆にいうと「〇〇しながら」ができない状態は、「時間がもったいない」とイライラしてしまうかも。
例えば通勤中に試験勉強をしている「アレンジ」の人。
その人が、朝、問題集をカバンに入れ忘れたとしたら。
他の人の数倍イライラするはずです(笑)
その通勤が、「非効率な時間」になるわけですからね。
このマルチタスクについては、「目標志向」とよく比較をされます。
「目標志向」は、ひとつのことに時間と労力を集中(フォーカス)させたい人たち。
そして、その状況で高いパフォーマンスを発揮します。
「アレンジ」は、その逆です。
同じ時間の中で、たくさんのことを同時に行いたい(やりくりしたい)し、それが超得意。
「資質」が違えば、それぞれの「好き」「得意」は全然違いますね。
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アレンジの活かし方
効率にこだわり、必要な変化を自ら起こすことができる「アレンジ」。
では、この資質は、仕事やプライベートで、どう活かすことができるのでしょうか?
職場・仕事の作業効率を高める
「アレンジ」の人は、職場の事務ルールや人の仕事ぶりを見て、「変えたほうがいい」と思ったことがあるのではないでしょうか。
そこへの気づきは、まさに「アレンジ」ならではです。
「アレンジ」のこだわりは「効率」ですからね。
もし非効率と感じた場合には、それを周囲に提案するといいでしょう。
・この作業は省略できる
・この作業とこの作業はまとめてできる
・この書類(道具)は、ここに置いたほうがいい、etc.
「アレンジ」の人の提案で、チームの作業効率は上がるはずですからね。
効率のいい段取りを考える
「アレンジ」の人は、仕事でもプライベートでも「段取り上手」です。
例えば、チームで何かに取り組む場面。
まず、「誰が、どの作業を担当するか」と効率のいい役割分担を検討。
そして作業開始後は、常に状況をチェックし、進行具合に応じて作業の順番や人の配置を組み替えていくでしょう。
また、この「段取り上手」はプライベートでも発揮されます。
例えば、旅行やテーマパークに行く時。
どんな行程を組めば、効率的に観光地(アトラクション)を回ることできるか。
出発前は、あれこれ考えるでしょうね。
「アレンジ」の人の中には、出発前のその時間が「一番楽しい」と話す人もいるくらいです。
まさに、「効率であること」にこだわる才能ですね(笑)
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アレンジの人にあった仕事・職場
まず、大前提として、ストレングスファインダー®は、適職診断ツールではありません。
複数の人が、同じ仕事でそれぞれ成果を出している場面でも、「そこで発揮されている資質が全く違う」ということは、よくありますからね。
だからといって、「アレンジに適職なんてものはない!」と断言してしまうのも、どうかと思いますので、就職や転職など、「仕事探し」の際に持っておきたい視点をご紹介します。
複数のタスクを同時に行う仕事
「アレンジ」のマルチタスクぶりは、先ほどご紹介した通りです。
仕事でも、その才能を活かさない手はありません。
役割が分業化されていて、「自分の仕事」だけを専業的に行う。
これは、「アレンジ」にはもったいないですね。
例えば「事務」の場合は、その中のひとつ「〇〇業務」ではなく「事務全般」。
それを自分で管理・コントロールできる状況で、「アレンジ」の才能が活かされるでしょう。
普通の人は、「あれもこれも」を嫌うかもしれません。
思考(集中力)も体力も、分散してしまいますからね。
でも、「アレンジ」の人は違います。
きっと、「あれもこれも」の方がワクワクするのではないでしょうか。
そう考えると、細かく役割が「分業化」されている職場よりも、一人が色々なことをやらないといけない環境。
こちらのほうが、「アレンジ」の人は充実感を味わえるでしょう。
変化を恐れない環境
状況に応じて、必要な変化を自ら起こしていく「アレンジ」。
身を置く場所も、同様に「変化を恐れない」「変化を生みだそうとする」環境がいいですね。
逆にいうと「前例主義」「保守的」な環境は不向きです。
そう考えると、スタートアップ企業は、ひとつの選択肢。
そもそも、「前例」がない企業ばかりですから。
もちろん、スタートアップに限った話であありません。
「変化」と「革新」。
大事なのは、この価値観です。
これらが歓迎される環境(自ら起こそうとする環境)で、「アレンジ」の才能は存分に発揮されるでしょう。
プロジェクトマネージャー
段取り上手でやりくり上手。
そんな「アレンジ」は、プロジェクト管理でも力を発揮するでしょう。
「多くのタスクを、同時に管理する」
「そのタスクに、適任者をアサインする」
「状況に応じて、計画や進め方を変える」
これらは、「アレンジ」の強みそのものですからね。
「あー、忙しい」
「大変、大変」
と言いながら、ニコニコしている姿が想像できます。
中でも「適任者のアサイン」は、「個別化」もあわせて上位に持つ人の得意技。
そのメンバーの「個性」を見極めることで、まさに「適材適所」の人員配置を行っていくはずです。
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アレンジの人はここに気をつけよう!
ここまで、「アレンジ」の魅力、そして、その資質の活かし方などをお伝えしてきました。
でも、ストレングスファインダー®の上位資質は、二面性があります。
「意思が強い」と「頑固」みたいなものでしょうか。
これって、表裏一体なんですよね。
ここでは、「アレンジ」が魅力的な資質だからこそ、「気をつけないと、もったいない!」という点を、2つお伝えします。
周りの人を振り回してしまう
「非効率」な状態をなんとかしたいのが「アレンジ」。
仕事でも家庭でも、その状態に気づくと「変えたい」欲がウズウズしてくるでしょう。
「仕事(家事)の進め方を変える」
「モノの置き場所を変える」
それに関わるのが自分だけならいいですが、仕事ではなかなかそうはいきません。
必ず「変えること」の影響を受ける人がいます。
「〇〇を変えておきましたので」
「アレンジ」の人のこの言葉に、戸惑う人(抵抗する人)もいるでしょう。
「非効率がさほど気にならない」
「そのやり方(置き場所)に慣れていた」
こういう人もたくさんいますからね。
特に、「慎重さ」「規律性」「原点思考」の人は嫌がる傾向が強いかも…。
「アレンジ」に加えて、「活発性」もあわせて上位に持つ人は特に要注意。
「変えたい」と思ったら、すぐ行動してしまいがちですから。
「周りの人たちはどう思っているのか」
「変えたい欲」がウズウズするのは仕方ないですが、行動をする前にはこの視点を忘れないようにしましょう。
変えることが目的化してしまう
現状維持よりも変化を歓迎する「アレンジ」。
その傾向が強くなりすぎると、何かを変えるときの目的が「飽きたから」となることがあります。
(「なんとなく変えたくなったから」ということもあるかも)
これでは、本末転倒です。
一人暮らしの「模様替え」なら、どうぞご自由に(笑)
でも、他の人にも影響が出る場合は問題です。
「アレンジ」の魅力は、「効率化」を進めていくこと。
せっかくの才能は、その目的で使いしょう。
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もっとアレンジを活かしていくために
ここまで、「アレンジ」についてお伝えしてきました。
でも、ストレングスファインダー®は、もっと奥が深いですからね。
上位資質は、深く知れば知るほど、人生(キャリア)を豊かにする自分だけの道具になっていきます。
ここからは、そのヒントを2つご紹介します。
アレンジ×〇〇の組み合わせ
資質は、単独でも特徴はありますが、実際に私たちの中で「強み」として発揮されるとき、決まって「アレンジ×〇〇」のように、2つ以上の資質がかけ合わさった形で現れます。
これこそが、ストレングスファインダー®の奥深さであり、私たち一人ひとりの個性です。
上位トップ5の資質が、他の人と全く同じになる確率は、3,300万分の1。
そして、「資質×資質」の組み合わせパターンは、561通り。
上位に同じ「アレンジ」を持っていたとしても、それ以外にどんな資質を上位に持っているかによって、その人の「アレンジ」が解き放つ魅力は、他の人とは全く異なります。
ここでは、参考までに、「アレンジ×〇〇」の例を2つご紹介します。
アレンジ×戦略性
何かタスクを行う際には、常に複数の選択肢(アプローチ)をイメージできている人。
そのタスクを進めていく中で、当初の予定と状況が変わってきた際には、「じゃあ、〇〇に変えよう」と、ためらうことなく方針を変え、またスムーズに業務を進めていく。
アレンジ×最上志向
仕事でもプライベートでも、何か行動をする際には「クオリティ」と「効率性」の両立を常に意識している人。
計画から実行に移ったあとも当初の方法に固執することなく、日々改善を繰り返す中で、効率的に高い成果につなげていく。
ストレングスコーチを使ってみよう
「アレンジ×〇〇」の例、いかがでしたか?
この組み合わせは、まだ残り31通りありますからね。
ストレングスファインダー®の書籍を買って、アセスメントを行い、該当するページを読む。
確かにそれも大事ですが、私の感覚では、その段階でのストレングスファインダー®の理解度は、3割程度。
理解度が3割ということは、今後の活用度も3割ですからね。
これでは、せっかく本を買ったのにもったいない。
最新の調理家電を買ったのに、「あたため」しか使わないようなものです。
ストレングスファインダー®は、自分の中に備わっている「人生を豊かにする道具」の存在を自覚するもの。
そして、その道具を、みなさんと一緒に明らかにするサポート・ガイド役となるのが、ストレングスコーチです(私もその一人ですけどね)。
一度きりの人生。もっと自分らしく。もっとラクに。
そう思う人は、一度ストレングスコーチとの「個人セッション」を受けてみてください。
(ちなみに、私のコーチ資格取得は、この「個人セッション」体験での感動がきっかけでした)
※このサイトでも、いずれ「個人セッション」の受付を行います。
以上、「アレンジ」について、ご紹介をしました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ぜひ、ご自分が上位に持つ他の資質についても、当サイトでご確認ください。
Use your strengths to be yourself.
~強みを活かして、あなたらしい人生を~