ストレングスファインダー®の「成長促進」は、相手の成長を自分事のように喜ぶことができる、とても「あたたかい」「人間味溢れる」才能です。
「部活動やアルバイトのときに、後輩の面倒をよく見ていた」
「子供が好きで、学校の先生や幼稚園の先生になりたかった」
「成長促進」が上位にあると、こんな人も多いかもしれませんね。
そんな「いい人」の「成長促進」ですが、その才能を活かすには、気をつけておきたいポイントもあります。
(ある意味、「暴走注意」の才能です)
ここでは、「成長促進」の特徴や活かし方について、わかりやすく解説をしていきます。
では、いってみましょう!
成長促進は「ダイヤの原石を磨き続ける」才能
「成長促進」は、子供や後輩など、成長過程にある人を放っておきません。
そして、自分のリソース(時間・エネルギー)を惜しむことなく、その相手の成長のために使おうとします。
「人は可能性に溢れている」
「自分にできることは、必ず誰にでもできる」
そう信じて、根気強く、目の前の「ダイヤの原石」をコツコツと磨き続ける。
これが「成長促進」です。
成長促進の公式解説動画
まずは、こちらの動画(1分程度)をご覧ください。
Gallupの公式動画です。
※ 視聴が困難な場合は、そのまま下の解説に進んでも、問題ありません。
恰幅のいい、やさしそうな男性です。
「人は、潜在能力の宝庫」
「相手を見て、その相手に合わせてサポートの仕方を変える」
「人の可能性を最大限に実現する手助けが、大きな喜び」
こんなフレーズが、感情をこめて語られていました。
大学の履修指導員をしているみたいですが、多くの学生に慕われいる姿が想像できますね。
成長促進は、人の成長を自分の喜びにできる人
この動画の中で、特に印象的だったのは、最後のフレーズです。
「若い人が、あるべき姿に成長していくのを見るのは、何ものにも変えられない」
心から、相手の成長を願い、それを自分のことのように喜んでいることがわかります。
この成長途上の相手に対する、まっすぐな献身性。
これこそが、「成長促進」のエネルギーです。
そして、「成長促進」は、相手にエネルギーを注ぎ、その相手からもエネルギーを受け取ります。
「〇〇さんの頑張る姿を見て、自分も頑張ろうと思った」
こんな感じでしょうか。
「成長促進」の人が、学校や塾の先生をすると、教室の中は、常にエネルギーが循環していそうですね。
成長促進の活かし方
人の成長を献身的にサポートし、その成長を自分のことのように喜ぶ「成長促進」。
では、この資質は、仕事やプライベートで、どう活かすことができるのでしょうか?
成長のサポート役を引き受ける
「成長促進」は、欲求がシンプルですから、やるべきこともシンプル。
新入社員や後輩など、その成長を間近でサポートする役割は、最適任です。
サポートされる人たちにとって、特にありがたいのは、「成長促進」が相手の失敗に寛容なこと。
人は失敗をして育つ。
育成には時間がかかるもの。
「成長促進」の人には、この前提がありますからね。
失敗した相手を叱責するどころか、そのチャレンジを称賛する。
こんな人が、メンターとして近くにいてくれたら、新入社員は安心でしょうね。
根気強く人に関わり、成功体験を積ませる
「成長促進」は、間近で見守る「寄り添いの才能」ともいわれます。
そのため、相手のわずかな変化も見逃しません。
先月できなかったことが、(少しずつ)できるようになっている。
先週よりも、(よく見れば)上達している。
そんな本人が自覚していない変化に気づき、それをフィードバックすることで、相手に「やればできる」という自信を植えつけていきます。
また、先ほどの動画の男性も話していましたが、相手の変化スピードに期待をしないのも「成長促進」の特徴でしょう。
「大丈夫、いつか必ずできるようになるから」
「〇〇さんには、〇〇さんの良さがあるから」
育成対象の相手が、他人と自分を比べて焦るような場面では、こんな言葉をかけるでしょうね。
本人以上に、その相手の可能性を信じる。
そして、根気強く、コツコツと成功体験を積ませていく。
これが、寄り添いの「成長促進」です。
成長促進の人にあった仕事・職場
まず、大前提として、ストレングスファインダー®は、適職診断ツールではありません。
複数の人が、同じ仕事でそれぞれ成果を出している場面でも、「そこで発揮されている資質が全く違う」ということは、よくありますからね。
でも、この「成長促進」に限っては、「適職はある」と言っていいでしょう。
それくらい、「欲求」がシンプルな才能です。
人の育成に直接かかわることができる仕事
「子供の頃から、学校の先生になりたかった」
「幼稚園、保育園の先生になるのが夢だった」
そして、ストレングスファインダー®をやったところ、「成長促進」が上位資質に入っていた。
そういう人は、迷わずその道に進んでください(笑)
大変なことも多いでしょうが、その苦労に見合った「喜び」「やりがい」を味わうことができるはずです。
一方、すでに社会人になっている人は、「今さら教員と言われても…」となるかもしれませんね。
そんなみなさんが、もし今後転職を考えるのであれば、やはり「教えること」は選択肢に入れておきたいところ。
自分がこれまで身につけた知識やスキルを、これからの人に伝える。
新たに資格を取得し、その分野の専門性を高めて、教える側に回る。
教員でなくても、人の成長に関わることができる分野はいくらでもあります。
仕事を探す際には、ぜひそのアンテナを立ててみてください。
ただ、「人材育成」の業界であっても、担当する仕事が「営業」や「事務」では、「成長促進」の欲求は満たされません(常に後輩がいれば別ですが)。
その会社の事業も大事ですが、「そこで自分が何をするか」は、もっと大事です。
これからも社員が入社(異動)してくる環境
こちらは、業種・業界を問いません。
育成対象となる新入社員や後輩がいれば、「成長促進」はイキイキとしますからね。
ポイントは、人材の流動性。
新入・中途社員を積極的に採用している。
社内でも、部門内・部門間の異動が行われてる。
そんな組織であれば、日常の中で「成長促進」は活かされるはずです。
逆に、ずっと同じメンバーで固定されている職場は、残念ながら「成長促進」の欲求を満たすのは難しそう。
そういう場合は、プライベートに目を向けるのもひとつです。
人に教えられる趣味を持っている人は、ラッキーですね。
(これから趣味を見つけても、全然OKです)
趣味以外にも、機会はいくらでもあります。
例えば、地域の子供の世話。
これは、「絵本の読み聞かせ」でも何でも構いません。
未来と可能性しかない子供と触れ合う休日の時間は、「成長促進」の人にとって、これ以上ないエネルギーチャージになるはずです。
成長促進の人は、ここに気をつけよう!
ここまで、「成長促進」の魅力、そして、その資質の活かし方などをお伝えしてきました。
でも、ストレングスファインダー®の上位資質は、二面性があります。
「意思が強い」と「頑固」みたいなものでしょうか。
これって、表裏一体なんですよね。
ここでは、「成長促進」が魅力的な資質だからこそ、「気をつけないと、もったいない!」という点を、2つお伝えします。
単なる「おせっかい」になってしまう
頑張っている相手を見ると、つい手を貸したくなるのが「成長促進」です。
放っておけない。
手伝ってあげたい。
この思いやりあふれる気持ちは素晴らしいのですが、ここで気をつけたいのは、次の視点です。
「それは、誰のために?」
シンプルですが、実は深い問いでもあります。
というのも、「成長促進」は暴走モードになると、自分の欲求を満たすために相手と関わろうとすることがあります。
これが、「おせっかい」モード。
相手の成長のためには、離れたところから見守ったほうがいい時期もあります。
あれもこれも教えるのではなく、「自分で考えて答えを出す」場面も、成長には必要でしょう。
「相手の成長にとって、今一番必要なことはなにか?」
「成長促進」は、常にこの問いを忘れないようにしたいですね。
過度の期待で、相手を苦しめてしまう
相手の可能性を、いつまでも信じることができるのが「成長促進」。
しかし、この信じる思いが、相手にとって過度のプレッシャーになることもあります。
自分は、〇〇の指導を任された。
だから自分は、その相手が〇〇をできるようになるまで、とことん付き合っていく。
これは、確かに素晴らしい考えです。
でも、そういう時に限って、私たちの視野は狭くなりがちです。
もし、その相手の適性が、違う分野にあったらどうでしょうか。
そして、本人も、心の底でそちらを希望していたらどうでしょうか。
こちらが熱心に関われば関わるほど、その情熱が、相手を苦しめてしまうかもしれません。
「成長促進」は、暴走すると、ニワトリに飛ぶ練習をさせようとする。
これは、「成長促進」が陥りがちな状態を表す言葉です。
指導に夢中になったときこそ、冷静に自分を振り返る機会を持ちたいですね。
もっと成長促進を活かしていくために
ここまで、「成長促進」についてお伝えしてきました。
でも、ストレングスファインダー®は、もっと奥が深いですからね。
上位資質は、深く知れば知るほど、人生(キャリア)を豊かにする自分だけの道具になっていきます。
ここからは、そのヒントを2つご紹介します。
成長促進×〇〇の組み合わせ
資質は、単独でも特徴はありますが、実際に私たちの中で「強み」として発揮されるとき、決まって「成長促進×〇〇」のように、2つ以上の資質がかけ合わさった形で現れます。
これこそが、ストレングスファインダー®の奥深さであり、私たち一人ひとりの個性です。
上位トップ5の資質が、他の人と全く同じになる確率は、3,300万分の1。
そして、「資質×資質」の組み合わせパターンは、561通り。
上位に同じ「成長促進」を持っていたとしても、それ以外にどんな資質を上位に持っているかによって、その人の「成長促進」が解き放つ魅力は、他の人とは全く異なります。
ここでは、参考までに、「成長促進×〇〇」の例を2つご紹介します。
成長促進×共感性
相手の成長に関わる際には、独りよがりになることなく、常に目の前の相手が「何を思い、自分に何を期待しているか」を想像し、それに応える形でかかわっていく。
相手が悩んでいる際には、どんなに忙しくても相手のために時間をとり、よき相談相手として、相手の思いに耳を傾け、親身になってサポートしていく。
成長促進×収集心
人の指導をする際は、自分がこれまでのキャリアで身に着けた知識やスキルを、余すことなく、その相手に伝えようとしていく。
相手から質問をされて、即答することができない時は、絶対にそれをごまかさない。
自分が納得いくまでとことん調べあげ、相手の期待に応える回答を用意する。
ストレングスコーチを使ってみよう
「成長促進×〇〇」の例、いかがでしたか?
この組み合わせは、まだ残り31通りありますからね。
ストレングスファインダー®の書籍を買って、アセスメントを行い、該当するページを読む。
確かにそれも大事ですが、私の感覚では、その段階でのストレングスファインダー®の理解度は、3割程度。
理解度が3割ということは、今後の活用度も3割ですからね。
これでは、せっかく本を買ったのにもったいない。
最新の調理家電を買ったのに、「あたため」しか使わないようなものです。
ストレングスファインダー®は、自分の中に備わっている「人生を豊かにする道具」の存在を自覚するもの。
そして、その道具を、みなさんと一緒に明らかにするサポート・ガイド役となるのが、ストレングスコーチです(私もその一人ですけどね)。
一度きりの人生。もっと自分らしく。もっとラクに。
そう思う人は、一度ストレングスコーチとの「個人セッション」を受けてみてください。
(ちなみに、私のコーチ資格取得は、この「個人セッション」体験での感動がきっかけでした)
※このサイトでも、いずれ「個人セッション」の受付を行います。
以上、「成長促進」について、ご紹介をしました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ぜひ、ご自分が上位に持つ他の資質についても、当サイトでご確認ください。
Use your strengths to be yourself.
~強みを活かして、あなたらしい人生を~