「勝負ごとは、勝たないと意味がない」
「ゲームは、勝つまでやめたくない」
「競争性」の人は、この感覚がわかるのではないでしょうか。
「競争性」は、文字通り「ライバルに勝つこと」にこだわる。
そして、その勝利のために、とことん努力をすることができる。
そんな、とてもエネルギー溢れる才能です。
みなさんは、この「競争性」を、仕事やプライベートの場面で上手に活かせているでしょうか?
ここでは、「競争性」の特徴や活かし方、さらには注意点について、わかりやすく解説をしていきます。
では、いってみましょう!
競争性は「勝負にこだわる」才能
「競争性」は、あらゆることに「競争」「勝負」「ゲーム性」を持ち込みます。
そして、その「勝負」や「ゲーム性」を楽しんでいる人たちです。
「じゃあ、勝負しようよ」
「何で競争する?」
よく、こんな言葉を口にしているかもしれません。
「競争性」を上位に持たない人から見ると、ちょっと「面倒くさい」才能かもしれませんね(笑)
勝負事が好き。
そして、その勝負には絶対勝ちたい。
子供とゲームをしていても、負けのはイヤ。
子供が「もうやめようよ」と言ったとしても、「もう1回!」と勝つまでやろうとする人も多いようです。
ちなみにこの時、「手を抜く」「わざと負ける」はダメ。
真剣勝負をして、そのうえで勝ちたい。
これが、「競争性」の人たちが望む状態です。
競争性の公式解説動画
まずは、こちらの動画(1分程度)をご覧ください。
Gallupの公式動画です。
※ 視聴が困難な場合は、そのまま下の解説に進んでも、問題ありません。
話す内容はとてもアグレッシブなのですが、それをとても楽しそうに語る女性です。
常に自分と他の人を比較して評価している。
相手が優勢だとわかると、勝つために一生懸命取り組む。
似た市場の店舗を特定して、常に売り上げを比較している。
キーワードは「比較」。
「競争性」の人たちは、競い合うライバルが必要です。
そのライバルと比較して、自分の状況はどうなのか。
これを、「売上」のように客観的な物差しで計ろうとします。
そして負けていると、すごく燃える(笑)
コンテストや販売目標を立てて、スタッフが楽しめるようにしている。
動画の女性は、こんなことも語っていました。
「勝負事」が嫌いな人から見ると、ちょっと苦手なタイプかもしれません…。
(この女性も、「気を遣いながらやる」と話していましたね)
ある意味、モチベーションの源泉がとてもわかりやすい(笑)
これが、「競争性」の人たちです。
競争性は、勝つための努力を惜しまない人
「競争性」は、ライバルの存在を常に意識し、その相手に勝つことにこだわります。
そして勝つために、とことん努力をすることができる人たちです。
先ほどのゲームの例。
もし、子供に負けてしまったら。
たぶん、子供が寝たあとで練習するでしょうね(笑)
これは仕事や、趣味で行っているスポーツなどでも同じです。
「同期社員の中で、一番になりたい」
「同業他社(近隣店舗)に、負けるわけにはいかない」
そんな思いから、ライバルを分析したり、「どうすれば勝てるのか」と作戦を練ったりしていくでしょう。
「2位でも立派なんですから、そこまでしなくても」
と周りの人が言っても、聞く耳を持たないかもしれません。
「2位以下は、全部負けと一緒」
これが、「競争性」の人の勝負に対する捉え方ですからね。
しかし、「勝てば何でもいい」わけでもありません。
「最初から勝てる勝負はつまらない」
これも、「競争性」の人の価値観です。
ライバルが不在で、対戦相手が全員格下。
そんな状態では、わかりやすくモチベーションが下がります。
(同様に、「勝ち目がない勝負」も面白くない)
必要なのは、ちょうどいいレベルのライバル。
その存在を意識した時に、「負けてたまるか!」とエネルギーが高まるのが「競争性」の人たちです。
競争性の活かし方
勝負にこだわる「競争性」。
では、この資質は、仕事やプライベートで、どう活かすことができるのでしょうか?
常にライバル(超える相手)を見つける
ライバルがいると燃える「競争性」ですから、そのエネルギーを使わないのはもったいないですね。
大事なのは、「常に」その相手を意識しておくこと。
だって、ライバル不在の状態でやる気を自家発電できないタイプですから…。
最初は、身近な存在でいいでしょう。
同級生や同期社員、スポーツであれば同じタイミングで始めた人。
そして、もしその中で一番になれたら、次のライバルを見つけることが重要です。
同じクラスから、同じ学年へ。
同期社員から、数年上の先輩へ。
このような感じで、「勝負」のフィールドを広げていくこと。
「常に」超えるべき相手を意識することができると、「競争性」の成長エネルギーは高まる一方でしょう。
チームの目標達成レベルを引き上げる
勝負にこだわる「競争性」は、一緒に働く仲間の「勝利」への意識を高めていきます。
チームの年間目標は100%達成できた。
でも、ライバルチームに勝つには、120%やらないといけない。
この状態で、自分だけでなく周囲の人たちの「やる気」に火をつけるのが「競争性」の人です。
「どうせやるなら、一番になろう!」
「一番になって、みんなでお祝いをしよう!」
こんな言葉をかけて、仲間をモチベートしていくはず。
当初は「期初の目標が達成できればいい」と思っていた仲間の中にも、「競争性」の人の言葉(熱量)に触発される人が出てくるでしょう。
そして、その熱量が他のメンバーにも伝わり、チーム全体に広がっていく。
最終的には、チームの目標達成レベルが自然と引き上げられていく。
これが、「競争性」の人たちの持つエネルギーです。
上手に活用することができれば、仲間の成長スピードも高まりそうですね。
競争性の人にあった仕事・職場
まず、大前提として、ストレングスファインダー®は、適職診断ツールではありません。
複数の人が、同じ仕事でそれぞれ成果を出している場面でも、「そこで発揮されている資質が全く違う」ということは、よくありますからね。
だからといって、「競争性に適職なんてものはない!」と断言してしまうのも、どうかと思いますので、就職や転職など、「仕事探し」の際に持っておきたい視点をご紹介します。
競合やライバルがいる業界・職場
ライバルの存在を意識して努力をすることができる「競争性」ですから、働く業界・職場にも、そういう存在がいたほうがいいでしょう。
同業他社と、地域でシェア争いをしている。
別の支店と、売上高を競っている。
同僚と、契約件数を競っている。
そんな環境では、日々いい刺激を味わうことができるのではないでしょうか。
一方で、公共性の高い仕事は、「競争性」の人が求める「勝負のワクワク感」を味わえない可能性が高そうです。
あと、進学塾の先生はいいですが、学校の先生は気をつけたほうがいいかも。
進学塾はライバルに勝って合格を目指す環境ですから、「競争性」の勝利へのエネルギーは効果的に使えるでしょう。
ただ学校となると、求められるのはそれだけではありません。
何より、日本の学校教育は「協調性」が重視されていますからね。
「競争性」が学校の先生に向かないわけではありませんが、持ち前のエネルギーは上手に使う必要がありそうです。
(部活の顧問が時々問題になっているのは「競争性」の暴走かもしれません…)
実績が数値化される仕事
ライバルの存在と自分とを比較して、常に状況を把握したい「競争性」。
そのためには、比較の材料が必要です。
一番は、やはり「数字」でしょう。
「相手の方が頑張っている」ではなく、「相手の方が〇〇円勝っている」。
「競争性」のやる気が高まるのは、明確な差(クリアすべき目標)が見えた時です。
そう考えると、営業・セールスの仕事は「競争性」の才能が存分に発揮されそうですね。
あとは、マーケティングの仕事もおもしろそう。
競合他社の動向(数字)を見ながら、「この市場で勝つにはどうしたらいいか」と戦略を立てていく。
こちらも、「競争性」の勝負欲がウズウズするのではないでしょうか。
また、営業・セールスとマーケティングを例に挙げましたが、「競合性」を活かせるのは決してそれだけではありません。
ライバルを「過去の自分たち」にする。
これも、ひとつの考え方です。
そうすると、色々な仕事に「競争性」が活かすことがでるはず。
「業務改善」などは、いい例でしょう。
前期までは、この業務に「〇時間」かかっていた。
今期は、これを「●時間」に短縮しよう。
これも、「競争性」のモチベーションになりますからね。
重要なのは、比較する成果(実績)を数値化すること。
そうすれば、ライバルが他人でも過去の自分でも、「よーし!」と「競争性」が燃える相手になってくれるはずです。
競争性の人はここに気をつけよう!
ここまで、「競争性」の魅力、そして、その資質の活かし方などをお伝えしてきました。
でも、ストレングスファインダー®の上位資質は、二面性があります。
「意思が強い」と「頑固」みたいなものでしょうか。
これって、表裏一体なんですよね。
ここでは、「競争性」が魅力的な資質だからこそ、「気をつけないと、もったいない!」という点を、2つお伝えします。
勝ち目がないと努力をやめてしまう
勝つために努力をすることができる「競争性」ですが、勝ち目がなくなると、やる気を失ってしまう傾向があります。
「負けるとわかっている勝負に意味はない」
「どうせ勝てないなら、努力しても仕方がない」
わかりやすく言うと、こんな感じでしょうか。
気持ちはわかりますが、さすがにこれはもったいない。
「努力をやめる = 成長が止まる」ですからね。
最悪なのは、その「やる気の減退ぶり」をネガティブな空気として表に出してしまうこと。
「競争性」は影響力資質のグループ。
その言動が周囲に与える影響は、良くも悪くも大きいですからね。
(本人は、無意識かもしれませんが…)
他人に勝てないと思ったら、過去の自分をライバルにする。
今の勝負ではなく、次の勝負を意識する(勝負の時間軸を伸ばす)。
もし気持ちが落ちてきた時には、これらの視点を意識してみてください。
勝つために手段を選ばなくなってしまう
勝ちにこだわる「競争性」は、あまりにその気持ちが強いと、「何が何でも」と勝利欲が暴走してしまう可能性があります。
先ほど紹介した運動部の顧問が問題になる事件は、まさにこのケース。
勝つためには手段を選ばない。
コンプライアンスよりも、勝つことを優先。
これは、さすがにNGです。
同情の余地もありませんね。
そして、もうひとつ。
忘れてはいけないのが、「勝負事が楽しいのは自分だけかも」という視点です。
当たり前のことですが、「価値観」は人それぞれです。
「勝ち負け」や「順位」に魅力を感じない人、さらには、それを意識するとパフォーマンスが低下する人もいますからね。
特に、リーダーや育成をする立場の人は要注意。
「みんなで競い合おう」
「お互いの成績を壁に貼ろう」
「競争性」の人にとっては、燃えるシチュエーションかもしれません。
でも、それで「気持ちが萎える」人も同じくらいいますからね。
(「競争性」が比較的レア資質であることを考えると、後者の人の方が多いかも…)
勝負に熱くなりそうな時こそ、周囲に目を向ける意識を持ちたいですね。
もっと競争性を活かしていくために
ここまで、「競争性」についてお伝えしてきました。
でも、ストレングスファインダー®は、もっと奥が深いですからね。
上位資質は、深く知れば知るほど、人生(キャリア)を豊かにする自分だけの道具になっていきます。
ここからは、そのヒントを2つご紹介します。
競争性×〇〇の組み合わせ
資質は、単独でも特徴はありますが、実際に私たちの中で「強み」として発揮されるとき、決まって「競争性×〇〇」のように、2つ以上の資質がかけ合わさった形で現れます。
これこそが、ストレングスファインダー®の奥深さであり、私たち一人ひとりの個性です。
上位トップ5の資質が、他の人と全く同じになる確率は、3,300万分の1。
そして、「資質×資質」の組み合わせパターンは、561通り。
上位に同じ「競争性」を持っていたとしても、それ以外にどんな資質を上位に持っているかによって、その人の「競争性」が解き放つ魅力は、他の人とは全く異なります。
ここでは、参考までに、「競争性×〇〇」の例を2つご紹介します。
競争性×戦略性
ライバルの存在が明確になると、やみくもに行動することなく、まずはその勝利のために必要なアプローチをいくつも検討していく人。
そして、その複数の選択肢の中から、最も勝つ確率が高いと思われるものを選んで行動。
その語も日々ライバルと自分との位置を測り、状況(戦況)を見て、作戦を練り直していく。
競争性×共感性
ライバルチームに勝つために、メンバーを力強く鼓舞していく人。
その際は、一方的に自分の思いを伝えるだけでなく、「メンバーは何を望んでいるのか」「自分の言葉を聞いたメンバーはどう感じるか」に常に気を配ることで、全員が気持ちよく取り組める空気をチーム内につくり出していく。
ストレングスコーチを使ってみよう
「競争性×〇〇」の例、いかがでしたか?
この組み合わせは、まだ残り31通りありますからね。
ストレングスファインダー®の書籍を買って、アセスメントを行い、該当するページを読む。
確かにそれも大事ですが、私の感覚では、その段階でのストレングスファインダー®の理解度は、3割程度。
理解度が3割ということは、今後の活用度も3割ですからね。
これでは、せっかく本を買ったのにもったいない。
最新の調理家電を買ったのに、「あたため」しか使わないようなものです。
ストレングスファインダー®は、自分の中に備わっている「人生を豊かにする道具」の存在を自覚するもの。
そして、その道具を、みなさんと一緒に明らかにするサポート・ガイド役となるのが、ストレングスコーチです(私もその一人ですけどね)。
一度きりの人生。もっと自分らしく。もっとラクに。
そう思う人は、一度ストレングスコーチとの「個人セッション」を受けてみてください。
(ちなみに、私のコーチ資格取得は、この「個人セッション」体験での感動がきっかけでした)
※このサイトでも、いずれ「個人セッション」の受付を行います。
以上、「競争性」について、ご紹介をしました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ぜひ、ご自分が上位に持つ他の資質についても、当サイトでご確認ください。
Use your strengths to be yourself.
~強みを活かして、あなたらしい人生を~