【徹底解説!】ストレングスファインダー®「コミュニケーション」とは

影響力

コミュニケーションという言葉からは、「話す」と「聞く」、この両方を使いながら、相手と対話を行っていくイメージを持つ人が多いでしょう。

そして、診断結果の上位に、この「コミュニケーション」が入っていた人の中には、「ん~、聞くのは正直あまり得意ではないかも」という人もいるかもしれません。

その感覚は、まさにその通り!

この「コミュニケーション」という資質には、「聞く」の要素は入っていないんです。

ストレングスファインダー®の「コミュニケーション」資質は、自分の思いや考えを、相手に「伝える」才能です。

双方向ではなく、こちらからの一方通行。

そして、その一方向の「伝える」ことに、抜群の力を発揮する才能でもあります。

しかし、その力強さゆえに、気をつけないといけないことも…。

ここでは、そんな「コミュニケーション」の特徴や活かし方について、わかりやすく解説をしていきます。

では、いってみましょう!

コミュニケーションは「言語化」の才能

「コミュニケーション」を上位に持つ人は、情報や自分の考えを人に伝えた際に、「わかりやすい」「イメージしやすかった」と言われたことあるはず。

あと、スピーチや発表のときに、手元のメモを見ることなく役割を終えて、周囲の人から「よく何も見ないで話せるね」と。驚かれたことがあるかもしれません。

この特徴こそが、この資質が「言語化の才能」と言われる所以です。

コミュニケーションの公式解説動画

まずは、こちらの動画(1分程度)をご覧ください。
Gallupの公式動画です。

※ 視聴が困難な場合は、そのまま下の解説に進んでも、問題ありません。

ものすごく、堂々と話をする女性ですよね(笑)
(これは、他の資質の解説動画と比較をすると、わかりやすいかもしれません)

「語ることが好き」
「言葉で人に活力を与えたい」
「自分のメッセージで、人の関心を引きたい(心を動かしたい)」

この欲求こそが、コミュニケーション資質の力の源泉といっていいでしょう。

自分の頭の中にある思いや考えを、わかりやすく言語化し、相手の頭の中に届けたい。そして、それが自然とできてしまう人です。

また、この女性は「物ごとを描いて語るのが大好き」とも話しています。

これは、ストーリーテラーの才能

自分が経験したことや、見聞きしたエピソードを、聞き手の脳内スクリーンに、リアルな「映像」として浮かび上がらせていく能力です。

コミュニケーションは、名プレゼンター

自分では意識していないかもしれませんが、人前で話すことを得意とする資質が、「コミュニケーション」です。

会議や営業先のプレゼンテーションの場面では、手元資料に目を落とさなくても、自分の伝えたいことを、スムーズに伝えきることができるはず。

途中で、「あれ、次に何話すんだっけ?」と、言葉を一瞬見失ったとしても、焦ることなく、聞き手の目を見ながら、次の言葉を自然とつくり出していきます。

台本いらずの才能。

これは、「コミュニケーション」を言い表す言葉です。

「これと、これと、これを話そう」と、頭の中でポイントさえ押さえておけば、その前後の文章(言葉)は自然と生まれてくる。そんな感覚があるかもしれませんね。

また、プレゼンの途中、咄嗟の判断(というか、ひらめき)で、当初予定していた言葉を差し替えることもあるでしょう。

口元に脳がついている。

「なんだそれ?」と思うようなこの言葉も、コミュニケーションの特徴。

「ここは、伝え方を変えたほうがよさそうだ」
「ここは、わかりやすく例え話を入れてみよう」

聞き手の表情から、興味や理解度を読み取り、瞬時にこんな判断します。

その時間は、きっと数秒(1秒くらいかも)。

頭であれこれと思考することなく、咄嗟の判断(口元の脳が判断)で、相手に合わせて、言葉を巧みに使い分けていきます。

「人前に立って、相手に何かを伝える」

そのシチュエーションこそが、「コミュニケーション」の強みを発揮する絶好のチャンスです。

コミュニケーションの活かし方

自分が持つ情報や、頭の中にある考えを、わかりやすく人に伝えることができる「コミュニケーション」。

では、この才能は、仕事やプライベートで、どう活かすことができるのでしょうか。

発表・スピーチ役を引き受けよう

繰り返しになりますが、やはり発表、スピーチ役としては適任です。

「調和性」の資質を上位に持つ人は、もしかすると「あまり出しゃばらないほうがいいかな」と、自ら進んで立候補しないかもしれません。

また「公平性」を上位に持つ人は、「前回、自分がスピーチをさせてもらったから、次回は別の人が」って思うかもしれませんね。

でも、その気遣いは不要です。

だって、最適任なんですから(笑)

仕事では、会議での発表役や、営業先でのプレゼン役。

プライベートでは、結婚披露宴の友人代表スピーチや、宴会での乾杯の挨拶。

そんな場面で、聞き手を飽きさせることなく、こちらのトークに引き込んでいくことができるはずです。

発表・プレゼンの緊張感や、周囲の人から向けられる視線。

そんなドキドキを、どこか楽しむ感覚で、自分のステージ舞台に変えいく。

これが、「コミュニケーション」のすごさといえるでしょう。

言葉のチカラで、人を笑顔にしよう

「コミュニケーション」にとって、聞き手は大勢である必要はありません。

友人や同僚との対話の場面でも、その力を存分に発揮します。

例えば、仕事でミスをして落ち込む後輩や、恋人にフラれて凹んでいる友人。

そんな相手の心に、スッと届くメッセージを言葉にすることができます。

「共感性」の資質もあわせて上位に持つ人は、落ち込む相手の気持ちを自分事化し、親身に寄り添いながら、思いやりあふれる言葉を。

「ポジティブ」の資質を持つ人は、相手の気持ちを軽くしたり、出来事をプラスに切り替えたりするような言葉をかけることができるでしょう。

「コミュニケーション」は、自分の言葉で「人の心を動かす」資質です。

その言葉は、人を勇気づけ、笑顔にする力があります。

ぜひ、その力を「相手のために」使っていってください。

みなさんの言葉に救われる人は、たくさんいるはずですから。

コミュニケーションの人にあった仕事

まず、大前提として、ストレングスファインダー®は、適職診断ツールではありません。

複数の人が、同じ仕事でそれぞれ成果を出している場面でも、そこで発揮されている資質が全く違うということは、よくありますからね。

だからといって、「コミュニケーションに適職なんてものはない!」と断言してしまうのも、どうかと思いますので、就職や転職など、「仕事探し」の際に持っておきたい視点をご紹介します。

まず、前提として、「コミュニケーション」は、聞き手が必要な資質です。

絶対に、ひとりぼっちになることがないように。

「今日は、一日パソコンに向かっていて、誰とも話さなかったな~」

1日くらいはいいですが、これが毎日繰り返されると、「コミュニケーション」は、完全なエネルギーダウン状態になってしまいますからね。

顧客の心を動かす

セールスの場面などで、この才能は、輝きを増すでしょう。

イメージしていただきたいのは、テレビショッピングや、ショッピングセンターでの実演販売。

「ついつい、その言葉に聞き入ってしまう」

みなさんも、そんな経験があるのではないでしょうか。

「その家電製品を購入することで、どれだけ家事がラクになるのか」
「新しい車と今の車とを乗り換えることで、どれだけカーライフが快適になるのか」

これらを、その場面がありありとイメージできるような言葉で、顧客に伝えていく。

「あったらいいなぁ」を「欲しい」に変えていく。
「欲しい」を「買おう」に変えていく。

「コミュニケーション」には、このように「顧客の心を動かす」力があります。

就職・転職活動をする際は、ぜひ「営業」「コンサルティング」あたりを、選択肢に入れておいてください。

※すごいチカラです。決して悪用はしないように💦

チームメンバーの心を動かす

落ち込んでいる人を励ましたり、勇気づけたりする。

この点は、先ほどお伝えしました。

それ以外にも、力強いメッセージで、メンバーを鼓舞していく。

そんな力が、「コミュニケーション」にはあります。

「どうせやるなら、楽しく仕事をしよう!」
「みんなで目標を達成して、最高の喜びを分かち合おう!」

ほかの人が話すと、どこか薄っぺらくなりそうなこれらの言葉も、「コミュニケーション」を持つ人が語れば、言葉のエネルギーとともに、思いがまっすぐ相手に届く

そして、自然とチーム内に、いい熱が生まれていく。

こんなことも、珍しくないはずです。

まさに、「人の心を動かす」言葉遣いの才能ですね。

コミュニケーションの人は、ここに気をつけて!

ここまで、「コミュニケーション」の魅力、そして、その資質の活かし方などをお伝えしてきました。

でも、ストレングスファインダー®の上位資質は、二面性があります。

「意思が強い」と「頑固」みたいなものでしょうか。

これって、表裏一体なんですよね。

ここでは、「コミュニケーション」が魅力的な資質だからこそ、「気をつけないと、もったいない!」という点を、2つお伝えします。

つい話しすぎてしまう

自分の言葉で、「人の心を動かしたい」コミュニケーションにとって、「うんうん」と興味深く聞いてくれる相手は、まさにご馳走そのもの…。

「うれしい」
「もっと聞いてほしい」

そんな思いから、ついつい話しすぎてしまうことがあります。

例えば、営業や商談の場面。

セールスパーソンにとって、「聞く」と「話す」の理想的な割合は、8対2だといわれています。

「聞いてもらいたい」思いが強すぎて、これが逆転してしまう。

これが、「コミュニケーション」の落とし穴。

相手のニーズや状況を理解しないままのプレゼン。

確かに魅力的な言葉かもしれませんが、お客様から見ると、「話は面白いし、商品も魅力的だけど、ウチには合わないかな」なんていうことになるかもしれません。

これは、本当にもったいない。

「話したい」思いをグッとこらえて、まずは「理解」に徹する。

そして、いざ提案の場面に入っても、自分では「ちょっと物足りないかな」くらいが、案外「8対2」のバランス的に、ちょうどいいかもしれません。

相手の話を奪ってしまう

「コミュニケーション」は、ある意味「話したがり」資質です。

「聞く」よりは「話したい」。

でも、ここは絶対に「聞くべき」という時ってありますよね。

例えば、人からの相談。

これ、自分事で考えたらわかりますが、「アドバイスはいいから、とにかく話を聞いてもらいたい」と、相談者が思っているケースは多いはずです。
(怒られるかもしれませんが、特に女性のみなさま…)

「コミュニケーション」の人も、「よーし、今日はじっくり聞かせてもらうから」と最初はいうかもしれません。

でも…

時間が経つにつれて、「話したい」思いがウズウズ。
(「自分の言葉で人を動かしたい」資質ですからね)

気がついたら、相手が望まないアドバイスモードに突入、なんていうことも…。

こちらは、先ほどセールスの例で挙げた「8対2」のバランスではなく、「10対0」くらい。

かなり意識的に、「聞く」モードに徹する必要がありますね。
(上位に「共感性」を合わせ持つ人でしたら、バランスよく対処できるかも)

もっとコミュニケーションを活かしていくために

ここまで、「コミュニケーション」についてお伝えしてきました。

でも、ストレングスファインダー®は、もっと奥が深いですからね。

上位資質は、深く知れば知るほど、人生(キャリア)を豊かにする自分だけの道具になっていきます。

ここからは、そのヒントを2つご紹介します。

コミュニケーション×〇〇の組み合わせ

資質は、単独でも特徴はありますが、実際に私たちの中で「強み」として発揮されるとき、決まって「コミュニケーション×〇〇」のように、かけ合わさった形で現れます。

これこそが、ストレングスファインダー®の奥深さであり、私たち一人ひとりの個性です。

上位トップ5の資質が、他の人と全く同じになる確率は、3,300万分の1。

そして、「資質×資質」の組み合わせパターンは、561通り。

上位に同じ「コミュニケーション」を持っていたとしても、それ以外にどんな資質を上位に持っているかによって、その人の「コミュニケーション」が解き放つ魅力は、他の人とは全く異なります。

例えば、「コミュニケーション×社交性」の人。

この人は、初対面の相手に全く臆することなく話しかけ、会話を通じて、あっという間に打ち解けていくでしょう。

周囲からは、「え?前からの知り合いじゃないの?」と誤解をされるかも。

「親密性」の人から見ると、それはきっと「考えられない」風景のはずです(笑)

ここでは、参考までに、「コミュニケーション×〇〇」の例を2つご紹介します。

コミュニケーション×ポジティブ

周囲の人が落ち込むような場面でも、決してその状況を悲観することなく、「大丈夫、なんとかなる」と考える。
そして、周囲の人の心に届く力強いメッセージを発信し、自然とそこにいる人たちを、「できそう、やれそう」と、前向きな気持ちに変えていく。

コミュニケーション×着想

一人で考え事をするよりも、誰かとワイワイ話をする中で(ブレインストーミングは理想的)、どんどんと思考が広がっていく。
そんな話し合いの中で、「こうすると面白いかも!」という斬新なアイデアを思いつくと、わかりやすい言葉でメンバーにそれを伝え、結果、チームの思考・発想の枠を広げていく。

ストレングスコーチを使ってみよう

「コミュニケーション×〇〇」の例、いかがでしたか?

この組み合わせは、まだ残り31通りありますからね。

ストレングスファインダー®の書籍を買って、アセスメントを行い、該当するページを読む。

確かにそれも大事ですが、私の感覚では、その段階でのストレングスファインダー®の理解度は、3割程度。

理解度が3割ということは、今後の活用度も3割ですからね。

これでは、せっかく本を買ったのにもったいない。

最新の調理家電を買ったのに、「あたため」しか使わないようなものです。

ストレングスファインダー®は、自分の中に備わっている「人生を豊かにする道具」の存在を自覚するもの。

そして、その道具を、みなさんと一緒に明らかにするサポート・ガイド役となるのが、ストレングスコーチです(私もその一人ですけどね)。

一度きりの人生。もっと自分らしく。もっとラクに。

そう思う人は、一度ストレングスコーチとの「個人セッション」を受けてみてください。
(ちなみに、私のコーチ資格取得は、この「個人セッション」体験での感動がきっかけでした)

※このサイトでも、いずれ「個人セッション」の受付を行います。


以上、「コミュニケーション」について、ご紹介をしました。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

ぜひ、ご自分が上位に持つ他の資質についても、当サイトでご確認ください。

Use your strengths to be yourself.
~強みを活かして、あなたらしい人生を~

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