Gallup認定ストレングスコーチのkohapapaです。
これまで、自分が勤める会社の同僚や、取引先企業向けに、ストレングスファインダー®(クリフトンストレングス®)の個人セッションを約700回、同ツールを使ったチームビルディングのワークショップを100回以上行ってきました(2024年10月時点)。
このサイトでは、その経験をもとに、わかりやすくストレングスファインダー®(クリフトンストレングス®)を紹介していきます。
人生には、突然の変化や予期せぬ出来事がつきものです。
今回ご紹介する「適応性(Adaptability)」は、そんな変化に柔軟に対応し、その場の状況に合わせて行動できる力を持つ資質です。
この資質は、ストレングスファインダー®(クリフトンストレングス®)の4つの領域の中の「人間関係構築力」に属し、現状を受け入れ、そこから新しい道を見つけることを得意としています。
「今、この瞬間に最善を尽くそう!」
このような考え方を持ちながら、「今、ここ」に集中し、目の前の状況に、うまく自分を合わせていけるのが「適応性」を持つ人たちの特徴です。この記事では、「適応性」が、私たちの日常生活や仕事にどのような影響を与えるのかを、紹介します。
どうぞ、最後までお付き合いください。
では、いってみましょう!
1.はじめに(「適応性」ってどんな資質?)
「適応性」を上位に持つ人は、以下のような思考・行動のパターンを持つといわれています。
・環境の変化に対して素早く対応し、状況に合わせて行動するのが得意。
・予定や計画に縛られず、目の前の問題に柔軟に対処することができる。
・スケジュール変更や予期せぬ出来事にもストレスを感じず、前向きに対応する。
・他者のニーズや感情の変化に敏感で、それに合わせて自分の行動を柔軟に変えていける。
2.バルコニー(「適応性」の強み使い)
「適応性」が上手に発揮されると、次のような「強み使い」となって、自分や周囲の人たちの役に立ちます。
・変化に臨機応変に対応する(仕事)
「適応性」を持つ人は、急な状況の変化にも、柔軟に対応することが得意です。
例えば、会議のスケジュールが急に変更になったときでも、他の仕事をうまく調整して、問題なく対応できます。また、商談中、急に顧客の要望が変わった場合でも、その場で提案を素早く修正して、相手を満足させることができるでしょう。
・その場で起こることを楽しむ(プライベート)
「適応性」を持つ人は、計画を固めず、その場の雰囲気に合わせて楽しむのが得意です。
例えば、家族旅行で予定していた観光地が悪天候で行けなくなった場合でも、そこで落ち込んだり、慌てたりすることなく、「じゃあ、近くのカフェでゆっくりしよう」と代替案をすぐに用意し、みんなが楽しい時間を過ごせるように工夫します。
3.ベースメント(「適応性」の弱み使い)
「適応性」がマイナスな使われ方をしてしまうと、以下のような問題が生じることがあります。
・長期計画を立てるのが苦手
「適応性」を持つ人は、柔軟に対応する反面、長期的な計画を立てるのが、あまり得意ではありません。
例えば、1年先の目標や計画を立てるときに、具体的なステップを決められないことがあります。また、新しい仕事にすぐ飛びつく一方で、本当に優先すべき大切なタスクを後回しにしてしまい、締め切りギリギリになって慌てることがあるかもしれません。
・行き当たりばったりの行動で周囲が混乱する
「適応性」を持つ人は、状況に応じて柔軟に行動できるため、ふと浮かんだアイデアをすぐに実行に移すことが得意です。
しかし、計画や準備が十分でないまま進めることがあり、全体の方針が定まらず、チームに混乱を招くこともあります。その過度な柔軟性により、重要なタスクが後回しになったり、進行中の作業が急に変更されることで、スケジュールに遅れが生じるかもしれません。
4.資質活用のヒント(「適応性」を育てていこう)
「適応性」を効果的に活かし、「自分らしさ」を発揮するために。具体的な方法(例)と、気をつけることを挙げてみます。
・変化をチャンスに変える(仕事)
「適応性」を持つ人は、変化を前向きに捉え、それを新しいチャンスに変えるのが得意です。
例えば、急な市場の変化にも素早く対応し、チームに新しい戦略を提案して成果を上げることができます。また、チーム内に「変化を歓迎する」雰囲気を広げ、メンバーが新しい挑戦を恐れずに取り組める環境を作ることができるでしょう。
・緊急時に力を発揮する(仕事)
「適応性」を持つ人は、急なトラブルや予想外の問題が発生した時でも、冷静に対処してチームをリードする力があります。
例えば、システム不具合や突然のクライアントからの要望にも素早く対応し、混乱を防ぎながら問題を解決することができるでしょう。
・予定変更に柔軟に対応する(プライベート)
「適応性」を持つ人は、予定が急に変わっても、臨機応変に対応し、楽しみを見つけるのが得意です。
例えば、友人との屋外イベントが突然中止になった時でも、咄嗟の判断で別な娯楽を思いつき、その時間を有意義に使う工夫をすることができるでしょう。
・日常に変化を取り入れる(プライベート)
「適応性」を持つ人は、日常生活に小さな変化を加えて楽しむことが得意です。
例えば、いつもの通勤ルートを少し変えてみたり、普段食べない料理に挑戦することで、新しい発見や楽しみを見つけることができます。こうした小さな変化が、日常をより豊かで充実したものにしてくれるでしょう。
一方で、気をつけるべきこともあります。
「適応性」の特性が強く出すぎると、計画を立てるのが面倒に感じたり、目の前のことに集中しすぎてしまい、長い目で見た目標を見失ってしまうこともあります。大切なのは、柔軟さを保ちながらも、大事な目標や方向性を意識しておくことです。
「今を大切にしつつも、行きたい方向を忘れないようにする」イメージをするといいでしょう。小さな変化を楽しみつつも、大事な価値観や目標を見える形にしておくと、長く続けられる行動や選択につながるはずです。
5.まとめ(「適応性」を使って、自分らしい生き方を)
「適応性」は、変化に対して柔軟に対応し、その場に応じて素早く行動できる素晴らしい資質です。
この力を活かすことで、日々の仕事や生活の中で予期せぬ変化があっても落ち着いて対応し、周囲に安心感を与えられるでしょう。しかし、「適応性」が強く出すぎると、計画や長期的な目標への意識が薄れ、進むべき方向を見失うこともあります。
大切なのは、柔軟性を持ちながらも、自分が進みたい方向や、大切にしたい価値観を「灯台」のように意識し続けること。そして、そのバランスを意識しながら行動することです。
日々の変化を楽しみながらも、自分の軸を見失わないように。
そうすることで、「自分らしさ」を存分に発揮しながら、ワクワクする毎日を送れるはずです。
以上、ストレングスファインダー®(クリフトンストレングス®)「適応性(Adaptability)」の紹介でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
ではまた!