【ポジティブ】ストレングスファインダー資質解説|特徴と活かし方

人間関係構築力

「誰かが落ち込んでいたら、つい励ましたくなる」
「うまくいきそうな予感がすると、自然とワクワクしてくる」

「ポジティブ」の人は、この感覚がわかるのではないでしょうか。

「ポジティブ」は、前向きなエネルギーで人や場を元気づける資質です。

「きっと大丈夫」
「なんとかなる」

そんな言葉が自然に出てくるのも、この資質ならではの特徴といえるでしょう。

落ち込むよりも、これからの可能性に目を向けたい。
自分だけでなく、周りの人にも「いいところ」を見つけて伝えていきたい。

そんな前向きさこそが、「ポジティブ」の人が持つ大きな力です。

ここでは、「ポジティブ」の特徴や活かし方、さらには注意点について、わかりやすく解説していきます。

ポジティブは「希望を広げる」才能

「ポジティブ」は、前向きさを通じて周囲に希望を届ける資質です。
どんな状況でも可能性を見つけ、その空気感を人にも伝えていけるところに、この才能の価値があります。

「どうすればもっと良くなるか」
「今できることから動いてみよう」

そんなふうに、困難なときにも小さな希望を見つけては、気持ちを切り替えようとするのが「ポジティブ」の人。
大きな展望がなくても、いま目の前の状況に「なんとかなるかもしれない」という明るさを見出す。
その前向きな姿勢が、周囲にも自然といい影響を与えていくのでしょうね。

「ポジティブ」と対照的な資質としてよく挙げられるのが「慎重さ」です。

「慎重さ」は、最悪の事態を想定しながらリスクを避けていく才能。
一方の「ポジティブ」は、うまくいく可能性に目を向けて、人やチームに一歩踏み出すきっかけを与える才能です。

どちらも上位に持つ人は、「最悪も想定しながら、希望も忘れない」バランス型かもしれませんね。
逆に「ポジティブ」だけが上位の人は、「希望を探し続けるような」タイプといえるでしょう。

ポジティブの公式解説動画

まずは、こちらの動画(1分程度)をご覧ください。
Gallupの公式動画です。

※ 視聴が困難な場合は、そのまま下の解説に進んでも、問題ありません。

顧客サポートセンターでマネージャーを務める男性です。

楽しくユーモアあふれた雰囲気を職場につくりだしている。
仕事が楽しくなる方法をメンバーに教える。
メンバーが行った素晴らしいことをすべて評価する。

このようなことを話していましたね。

職場でのふるまいに「ポジティブ」らしさがよく表れていました。
楽しい雰囲気を大切にしながら、チームの活力を保とうとする姿勢が印象的でしたね。

雰囲気が重くなりそうなときでも、ユーモアや声かけを通して緊張をやわらげる。
誰かのがんばりをすぐに見つけて、周囲にも聞こえるように評価する。
そうした行動の積み重ねが、職場に自然な明るさをもたらしているのでしょう。

また、「どうすれば仕事が楽しくなるか」をいつも考えていることからも、「ポジティブ」の価値観がにじんでいました。
ただ場を明るくするだけでなく、人が意欲的に働ける状態をつくろうとしているのがわかります。

「ポジティブ」は、場のエネルギーを前向きな方向に整えていく資質です。
その姿勢が、メンバー一人ひとりの力を引き出すきっかけになっていくのでしょうね。

ポジティブは、場の空気を明るくできる人

「ありがとう、助かったよ」
「いまの良かったよね」

そんなふうに、ちょっとした前向きな言葉を、ごく自然に口にする人。
それが、「ポジティブ」の資質を持つ人の日常です。

たとえ自分が忙しいときでも、誰かが頑張っている様子を見かければ、声をかける。
張り詰めた空気の中でも、ひとこと冗談を交えることで場を和ませようとする。

そういった振る舞いは、意識してというより、「習慣」のようなものかもしれませんね。

「ポジティブ」の人は、全体の雰囲気に敏感です。
職場やグループの空気が重くなりかけているとき、誰よりも早くその変化を感じ取り、「このままじゃいけない」と直感的に動き出します。

状況を変えるためにできることを探し、ポジティブな話題や視点を持ち込んでいく。
そうすることで、みんなの気持ちが少しずつ軽くなっていくのを感じるのが、うれしいのでしょう。

とはいえ、「ただ明るいだけ」の人ではありません。
落ち込んでいる誰かを見たときには、無理に励ますよりも、その場の緊張をやわらげることを優先する。

ちょっとした笑いや視点の切り替えを通して、その場にいる人たちの気持ちが前を向くように関わっていく。
そんな軽やかな前向きさが、「ポジティブ」の人の魅力といえるでしょう。

ポジティブの活かし方

周囲の空気を読みながら、前向きな言葉や行動で場を明るくする「ポジティブ」。

では、この資質は、仕事やプライベートで、どう活かすことができるのでしょうか?

チームの雰囲気を前向きにする

「ポジティブ」の人は、思うようにいかなかった出来事にも、小さな希望や次につながる意味を見出そうとします。
だからこそ、場の空気が沈みそうなときには、そのムードを立て直していく存在にもなれるはず。

たとえば、チーム全体でがんばった仕事が思うような結果につながらなかったとき。

「今回のことで、次に活かせることが見えてきたね」
「これを経験できたのは、ある意味チャンスだったかも」

そんなふうに、結果だけに目を向けず、前向きな視点を添えて言葉にしていきます。
そうした言葉が、まわりの人たちの気持ちを少し軽くしてくれる場面もあるでしょう。

もちろん無理に明るく振る舞うのではなく、「今できることに目を向けよう」と視点を切り替えるような関わり方が、「ポジティブ」の人には自然なのかもしれませんね。

これらの積み重ねが、チームの雰囲気を変え、「大丈夫、また次がある」と思えるような前向きな空気を育てていきます。

人を勇気づける

「ポジティブ」の人にとって、誰かを元気づけることは、ごく自然に出てくる行動でしょう。
落ち込んでいる人や、疲れている人の表情を見ると、「どう声をかけようかな」と、つい気になってしまうことも多いかもしれませんね。

たとえば、同僚がミスをして落ち込んでいるとき。
「大丈夫、大きな流れで見ればたいしたことないよ」と、明るい声で励ます。

また、誰かが新しい挑戦を前に不安そうなときは、「〇〇さんならきっとうまくいくよ」と、そっと背中を押す。

こんなふうに、前向きな言葉で周りを支える場面はよくあるでしょうね。

コツは、ちょっとしたことでも、あえて言葉にして伝えること。

「その服、似合ってるね」
「最近、雰囲気変わった?いい感じだよ」

気づいたことを口にするだけで、相手の表情はふっと明るくなるはずです。

誰かを勇気づける言葉をかけることで、自分自身も前向きなエネルギーに包まれていく。
そうやって前向きなエネルギーを循環させることが、「ポジティブ」の強みを活かすことにつながるでしょう。

ポジティブの人にあった仕事・職場

まず、大前提として、ストレングスファインダー®は、適職診断ツールではありません。

複数の人が、同じ仕事でそれぞれ成果を出している場面でも、「そこで発揮されている資質が全く違う」ということは、よくありますからね。

だからといって、「ポジティブに適職なんてものはない!」と断言してしまうのも、どうかと思いますので、就職や転職など、「仕事探し」の際に持っておきたい視点をご紹介します。

接客やサービスで人と関わる仕事

「ポジティブ」の人にとって、誰かと関わりながら過ごす時間は、大きなエネルギー源になるでしょう。

目の前の人が笑顔になったり、前向きな気持ちになってくれたり。
そんな瞬間が、自分のやる気にもつながっていくことが多いかもしれません。

だからこそ、接客やサービスのように、直接人と関わる仕事は、無理なく馴染める人も多いでしょうね。

たとえば──
・接客業(アパレル・飲食・ホテルなど)で、来店者に明るく対応する仕事
・カスタマーサポートや受付など、相手の気持ちに寄り添いながら応対する仕事
・イベントスタッフやインストラクターなど、場の空気を明るくリードしていく役割

こうした仕事では、誰かを勇気づけたり、場をなごませたりする力が、そのまま価値になります。

「ポジティブ」の人にとっては、頑張って発揮するというよりも、ごく自然なふるまいの中で周囲に良い影響を与えていけるでしょうね。

周囲とのコミュニケーションが活発な職場

「ポジティブ」の人は、誰かとの会話や、笑顔のやりとりの中に、自然とエネルギーを感じることが多いでしょう。
仕事そのものよりも、周囲との関係性や、職場に流れる空気感が「居心地のよさ」につながっている人もいるかもしれません。

だからこそ、コミュニケーションが活発な職場は、心地よく感じられることが多いでしょうね。

誰かと気軽に話せたり、ちょっとした雑談で笑い合えたり。
そういう関係性があることで、前向きな気持ちが自然と高まっていきます。

たとえば──
・チームでの連携が多く、日常的に声を掛け合う文化のある職場
・雑談やフィードバックが活発で、笑顔が交わされている組織
・気軽に話せる同僚がいて、会話の中から元気をもらえる働き方

こういった職場では、「ポジティブ」の人が自然とその場の雰囲気を明るくし、そのふるまいが、周囲のやる気にもつながっていくはず。

自分の前向きさが職場の空気づくりに役立っている実感があると、「ポジティブ」の人は、よりのびのびと働けるようになるでしょうね。

ポジティブの人はここに気をつけよう!

ここまで、「ポジティブ」の魅力、そして、その資質の活かし方などをお伝えしてきました。

でも、ストレングスファインダー®の上位資質は、二面性があります。

「意思が強い」と「頑固」みたいなものでしょうか。

これって、表裏一体なんですよね。

ここでは、「ポジティブ」が魅力的な資質だからこそ、「気をつけないと、もったいない!」という点を、2つお伝えします。

深刻な話題を軽く受け止めてしまう

「ポジティブ」の人は、場の雰囲気を明るくしたり、人を前向きな気持ちにさせたりするのが得意です。

どんなときでも良い面を見つけようとしたり、気持ちが落ち込んでいる人に寄り添ったり。
自然とそういうふるまいができるところに、この資質の強みがあるでしょうね。

ただ、その明るさが強く出すぎてしまうと、まわりに「ちゃんと受け止めてくれていない」と感じさせてしまうことも。

たとえば、誰かが深刻な悩みを打ち明けてきたとき。
「大丈夫、大したことないよ」と、すぐに励ましてしまう。

また、チーム内で重い課題が共有されたとき。
「でもまあ、なんとかなるでしょう!」と、つい軽く返してしまう。

心当たりのある人もいるかもしれませんね。

本人に悪気はなくても、何気ない一言で、信頼関係にすれ違いが生まれることがあります。

前向きな声かけは、「タイミング」や「受け止め方」とセットになることで、はじめて届くもの。

だからこそ、まずは相手の気持ちにそっと寄り添うことが大切です。
そのうえで声をかけられれば、「ポジティブ」の力はちゃんと相手に届くはずですからね。

同じミスを繰り返してしまう

「ポジティブ」の人は、物事を前向きにとらえる力があります。

たとえ失敗しても、「まぁ、次がある」「今度はうまくいくはず」と、すぐに気持ちを切り替えられる。
そんな楽観的な思考は、この資質ならではの魅力でしょうね。

でもその楽観さが強く出すぎると、ミスにきちんと向き合わず、同じことを何度も繰り返してしまうことも。

たとえば、会議の準備がギリギリになるたびに、「でも毎回間に合ってるし」で流してしまう。
連絡が遅れて迷惑をかけたあとも、「ごめんごめん」で済ませてしまう。

もちろん、物事を前向きにとらえる力は「ポジティブ」の大きな強み。
ただ、そこにふり返りの視点が欠けると、周囲の信頼を失うきっかけになるかもしれません。

大切なのは、「また同じことになっていないか?」と、少し立ち止まってみること。

そのひと手間が、ミスを繰り返さない力につながっていくでしょう。

「大丈夫」と思える自分を信じながら、ほんの少しだけ注意深く動いていけるといいですね。

もっとポジティブを活かしていくために

ここまで、「ポジティブ」についてお伝えしてきました。

でも、ストレングスファインダー®は、もっと奥が深いですからね。

上位資質は、深く知れば知るほど、人生(キャリア)を豊かにする自分だけの道具になっていきます。

ここからは、そのヒントを2つご紹介します。

ポジティブ×〇〇の組み合わせ

資質は、単独でも特徴はありますが、実際に私たちの中で「強み」として発揮されるとき、決まって「ポジティブ×〇〇」のように、2つ以上の資質がかけ合わさった形で現れます。

これこそが、ストレングスファインダー®の奥深さであり、私たち一人ひとりの個性です。

上位トップ5の資質が、他の人と全く同じになる確率は、3,300万分の1。

そして、「資質×資質」の組み合わせパターンは、561通り。

上位に同じ「ポジティブ」を持っていたとしても、それ以外にどんな資質を上位に持っているかによって、その人の「ポジティブ」が解き放つ魅力は、他の人とは全く異なります。

ここでは、参考までに、「ポジティブ×〇〇」の例を2つご紹介します。

ポジティブ×活発性

思い立ったらすぐに動くエネルギーがあり、まわりを巻き込んで行動のきっかけをつくることができる人。
自分から一歩を踏み出すことで流れを生み出し、明るく前向きなムードを行動の中からつくっていく。

ポジティブ×共感性

相手の表情や声のトーンから感情を汲み取り、その気持ちに寄り添いながら関係性を築ける人。
場の空気が沈んでいるときには、さりげない声かけやリアクションで、まわりに安心感やあたたかさを広げていく。

ストレングスコーチを使ってみよう

「ポジティブ×〇〇」の例、いかがでしたか?

この組み合わせは、まだ残り31通りありますからね。

ストレングスファインダー®の書籍を買って、アセスメントを行い、該当するページを読む。

確かにそれも大事ですが、私の感覚では、その段階でのストレングスファインダー®の理解度は、3割程度。

理解度が3割ということは、今後の活用度も3割ですからね。

これでは、せっかく本を買ったのにもったいない。

最新の調理家電を買ったのに、「あたため」しか使わないようなものです。

ストレングスファインダー®は、自分の中に備わっている「人生を豊かにする道具」の存在を自覚するもの。

そして、その道具を、みなさんと一緒に明らかにするサポート・ガイド役となるのが、ストレングスコーチです(私もその一人ですけどね)。

一度きりの人生。もっと自分らしく。もっとラクに。

そう思う人は、一度ストレングスコーチとの「個人セッション」を受けてみてください。
(ちなみに、私のコーチ資格取得は、この「個人セッション」体験での感動がきっかけでした)

※このサイトでも、いずれ「個人セッション」の受付を行います。


以上、「ポジティブ」について、ご紹介をしました。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

ぜひ、ご自分が上位に持つ他の資質についても、当サイトでご確認ください。

Use your strengths to be yourself.
~強みを活かして、あなたらしい人生を~

実行力 影響力
人間関係
構築力
戦略的
思考力
達成欲 活発性 適応性 分析思考
アレンジ 指令性 運命思考 原点思考
信念 コミュニケーション 成長促進 未来志向
公平性 競争性 共感性 着想
慎重さ 最上志向 調和性 収集心
規律性 自己確信 包含 内省
目標志向 自我 個別化 学習欲
責任感 社交性 ポジティブ 戦略性
回復志向 親密性
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